ねぇお父さん 私の頬をぶっている時 どんな思いだった？ 何度も何度もぶち続けて どんな思いだったの？ 私じゃないよ って言っても 言い訳するな って怒鳴ったね 妹だったって分かった時 妹には笑って そうか って言ったね お前が悪いと母に諭されて 私が悪いと思い込んだ お前なんか って言われ続けて 私なんか って当たり前に諦めてた いい加減 この呪縛から解放されたいんだけど どうしたらいい？
水よりも濃いと言われているものが 私の中にも流れているのか 確かめたくて私は この地に帰ってきたのか 過去の記憶に震えながら それでも平気なふりをしながら 私はこの人の血を受け継いだと 強く思うばかりの日々で 気が重くなるばかりの日々だ
体が震えてる 感情が震えてる コントロール出来ない 悲しいのか 苦しいのか 怒りなのか 悲しみなのか 誰かそばにいて 大丈夫だよって言って でも誰でも良いわけじゃ無い だから 独りで堪える 何強がってるんだ でもやっぱり あなたじゃなきゃ嫌なんだ
子供の頃うつ伏せに寝ていた 枕に顔を埋めて息を潜めていた 起きていることがバレてはいけない 泣いていることもバレてはいけない みんなが寝静まった頃 やっと布団から顔を出して そっと、ゆっくり、息をついた そしてまたゆっくり涙が流れる 泣いているって気づいちゃいけない 誰にも気づかれちゃいけない この腫れぼったい瞼は私の元々の顔です そう言って生きてきた
不安な時に飲みなさいと 渡された薬が溜まっていく お薬飲まないし 飲まなくてもいい日常 ってわけじゃない 溜まっていくのは薬じゃなくて 不安の方だ 飲んでも減らない不安なんだ
