恋人の利益についての話

恋人を作ると楽しいと言われる。
しかし、恋人っていうのはあまりにも都合が良い関係性を指すと思う。
自分のことを肯定して欲しい、他の人には優しくしないで欲しい、かっこよく、可愛くいて欲しい。

相手にお願いばかりしている気がする。
そして、いざ自分に対して利益をもたらさないと知ると、即座に別れることを告げるのだ。
結局は利益の関係であることは言うまでもないだろう。

好きは理屈ではないと誰かが言った。
違う。脳は咄嗟に自分にとって良いものかどうかを判断しているのだ。

例えば、僕はカニクリームコロッケが嫌いだ。
見た目がドロっとして美味しそうではあるのに、食べると非常に不味いと感じる。

このように外見で夢中になっても、味わうことでその本質に触れるのだ。
好きが理屈でないのなら、好きは半永久的に続くと言える。
でも、実際にはどこが苦手だったと理由を明確にして別れるのだ。

その人が居ないとダメだと思わされているだけなのだ。
実家を出れば料理をして、社会に出れば行きたいところに行く。

人はできないことをできるようにしていく本能がある。
親にしかなし得ないと思っていたことを少なからず経験していくのだ。

親は歳上である以上は必要と思っても死んでしまうし、学生時代が惜しくてもいつまでも高校生ではいられない。
期間がしっかりと定められている。

そういうものである。

人は損得勘定で生きるものだと思う。
恋人も利益があるから生じるもの。
僕は今のところ、要らないと判断する!

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