有馬記念 全頭診断

先週行われました、振り返りを軽く最初にします

ターコイズSは中山1600はリピーターレース、と論じていた通り1着フィアスプライド、3着ミスニューヨークがそのまま昨年から引き続き馬券内に入ったレースとなりました。
冷静に考えてみれば昨年比で斤量差無しのフィアスプライドはちょっと反則だったかもしれません(笑)

本命を上位人気から選んだ割に、すっ飛んでしまったので目線はずれていないものの選ぶ馬券が悪かった、そんなレースになってしまいました。反省。

朝日杯FSも本命オーサムストロークはうまい立ち回りをしていましたが直線の地力勝負で差が付きましたね。
勝った◯ジャンタルマンタルの強さがしっかりと目立ったレースだったと思います。
複勝で取れはしましたが1人気1着を複勝で取ったは勝ちとは言わないので、潔くここは負けです。


さて、もういよいよ有馬記念ですね。
年間回収率が現在96.7%で、有馬記念次第で3年連続100%超えなるか、瀬戸際なレースとなります。
今はホープフルSもありますが、
個人的には金杯で始まり有馬に締めると思っていますから
連敗続きの馬券をなんとか仕留めて
良い1年に区切りをつけたいと思います。


思えばこのnoteも元々はtwitterで垂れ流していた馬券予想を整理するために備忘録として書いていたものですが
なんだかんだ毎週書くことになっていました
フォロワーからYouTubeとかで流行ってる全頭診断やってよw
と言われていたので

有馬記念くらい全頭見て書きたいと思いこんな感じに…。


■有馬記念 全頭診断(名前順)

★☆☆☆☆アイアンバローズ

ステイヤーズS 1着馬です。
オルフェ産駒の名に恥じぬ、タフさとパワーを持った良い馬になりました。
長距離実績ありつつ、中山も得意ですね。
今回は全く人気しないでしょうが、人気よりは走るんじゃないかなと見ています。
ただ、前に付ける事が多く今回ラストランのタイトルホルダーがしっかりとしたペースで流す事を考えると
展開的に脚で勝ることは難しく、馬券内に入るかと言われると厳しい勝負になるのではないでしょうか。
間違いなく内枠は必須で、あとはどこまで頑張れるか。

★☆☆☆☆ウインマリリン

ブリーダーズカップ4着からの参戦。
昨年はエリ女で2着に入るなど、牝馬ながらタフなレースに強く、それを示す通り中山のオールカマーや日経賞を制してきました。
しかし、牡馬と違って牝馬の6歳はピークを過ぎていることも多く、
今年のオールカマーでローシャムパークに置いていかれた事を考えると
今年の面子賑やかな有馬記念では力負けする可能性が大きそうです。
馬場が荒れに荒れた場合は一考の余地があるかもしれませんが、現状は穴で狙うにしても他の馬から先に考えるかな、といった所です


★★☆☆☆シャフリヤール
ブリーダーズカップで、オーギュストロダンの3着でした。
直線が広く使える中距離戦においてはディープ産駒らしく武器となる末脚を持っており、
所謂日本競馬の今の馬場で言えば間違いなく強い馬と言えるでしょう。
有馬記念でどうか…と言われると、
過去に神戸新聞杯や札幌記念で他の馬に完敗しており
暮れの中山がプラスになることはないでしょう。
また、馬自体がスローからの瞬発力勝負に向いているでしょうから
淀み無く流すタイトルホルダーが居る今回は
ペース的にも脚が溜まりにくいレースになりそうです。
メンバーが揃っていない有馬ならまだしも、
今年の中だと消耗戦で買いたくはならないかな…という評価。
昨年で言うヴェラアズールのような、惨敗まではしないんだけど 人気より上の激走が期待できるかと言われると、ここじゃないと思います

★★★★☆ジャスティンパレス
宝塚3着、秋天2着馬です。
昨年の有馬はイクイノックス、ボルドグフーシュに差をつけられる格好となりましたが
本格化した今年は4戦2勝、馬券外無しと
強い安定感を見せています。
イクイノックス引退後の今、世代を引っ張っていくのはこの馬かドウデュースになっていくでしょうか。
春天はハイペースの中を追走して上がり最速、
秋天はイクイノックスの引っ張ったペースを後ろから追従したとはいえ上がりを出しており
長距離においても脚が使える、今が円熟期だと思います。
昨年はマーカンド騎手で前目に付けましたが
今年はおそらく横山武騎手で、中団前後のポジションから捲りあげていく競馬を目標とするでしょうし
この強力なメンバーにあっても、馬券内に入れておかないといけない存在でしょう。
中山が合うかどうかと言われると、バッチリではないけどそもそも地力で走ってこれる
そんなタイプでしょうし
本命にはしないけれども高く評価しておこうと思っています。4、5枠辺りだと最高でしょうか

★★★★☆スターズオンアース
ジャパンカップ3着からの参戦です。
こちらも勝ちこそしていないものの、今年は大阪杯2着、VMでソングライン、ソダシについでの3着、そしてJCと
馬券内の安定感は非常にありますね。
元々はしっかりとした末脚をジャスティンパレス以上に持った馬であり、JCでは斤量で2kg軽いリバティに上がりで差がほとんど無かった事を考えると
古馬戦線でリバティを下せる可能性を持った1頭だと思います。
有馬ではどうか…という所ですが、中山の坂は正直プラスにはならなさそう、というのが素直な感想です。ただ、秋華賞もあそこからぶち抜いているので 力量でこなしてしまいそうな感もあります。
故にめちゃくちゃ推したいんだけれども、人気やその他もろもろを考えた時に勝ちきれない姿を思い浮かべると対抗評価くらいで馬連とかでメインに絡めるのが良いのかな、なイメージです。
内寄りでも良いけれども、ルメール騎手が乗りますし、外枠に入ってしまったとしても悲観しなくて良さそうなので この馬は枠関係なく買いたいと思います。

★★★★★スルーセブンシーズ
凱旋門賞4着馬です。
内枠の恩恵はあったといえ、あそこまで激走するとは思いませんでした。
JRAにおける牡馬換算で60kgの斤量を背負いながら、3.5kg差のエースインパクトはともかくオネスト、ウエストオーバーに肉薄していたのですから

宝塚記念でも直線の伸びは凄まじく、あの爆発力だけ見ていると上述のスターズオンアースやジャスティンパレスを上回る時もあるんじゃないかと思っています
特にこれまでの好成績を残してきた馬場が中山ばかりであり、2500mは初ですが
あんなにタフだった宝塚記念のパフォーマンスを見れば、ここでも好勝負を期待してしまいます。
凱旋門賞に出場した馬の有馬記念はかなり極端であり、脚元に不安を残す馬も居ればそのまま好走してしまう馬もおり
状態面はチェックしなければいけませんが、
ステイゴールド一族の受け継がれた屈強な肉体が
この暮れの中山で爆発してくれないかと贔屓したい1頭になります。

★★★★☆ソールオリエンス
皐月賞馬、ダービー2着、菊花賞3着馬です。
世代トップの豪脚を持っており、未だ未完の大器です。
イクイノックスと同じくキタサンブラック、母父モチベーターの重厚血統でありながら使う脚の強烈さについてはイクイノックスのパワーを彷彿とさせます。
その分まだ欠点も多く、コーナリングで大きく膨れる様子や基本的には後ろからの競馬になりやすい点など、3歳馬らしい所を見せています。
なればこそのダービー、菊花賞でタスティエーラに後塵を拝した理由でしょう。

中山自体が得意というわけではないでしょうが、少なくとも京都よりはマシでしょう。
皐月賞でもだいぶ膨れていましたから、
外枠寄りでも後ろから行けばさしてダメではないものの、スターズオンアースと比べたらこちらはなるべく中枠が欲しい所です。
枠次第ではありますが、展開と斤量を味方に、スターズオンアースやジャスティンパレスと同レベルの評価をしています。


★★★☆☆タイトルホルダー
ジャパンカップ5着からの参戦です。
こちらもラストラン表明をされています。
昨年はイクイノックスと一騎打ちのような人気でしたが、
今年は恐らく6番人気前後になるでしょうか。
ジャパンカップではあの展開にありながら5着に入り、やはり強い馬はしっかりとした走りをする、という想いでした。
中山適正を考えても、万全であればこの馬は勝ち負けを狙えるような馬であったはずですが、
結果的には凱旋門賞の傷跡は大きく、
思い切りペースを作って後続の脚を削るような逃げが打てていないところが
今のタイトルホルダーを示しているでしょうか。

今回、陣営は最後だから気持ちよく一発逃げて欲しいとのコメントもあり、
さすがにジャパンカップよりは速いペースで行くでしょうが
果たしてどう出るのか。
馬としての評価はしていますが、全盛期の宝塚や春天と比較すると、今のジャスティン辺りを振り切れるまでは難しいとの考えで
あっても馬券内までの印になるでしょう。


★★★☆☆タスティエーラ
今年のダービー馬です。
世代牡馬での自分の本命馬であり、
皐月賞◎、ダービー◎、菊花賞◯指名と
今年のクラシック戦線でよく頑張ってくれたと思います。
ソールオリエンスとはクラシック戦全てで僅差の勝負をしており、
あちらが豪脚ならばこちらはレースセンスの賢さと持続力のあるラップという感じで
サトノクラウン産駒なんですが、こっちのほうがキタサンブラック産駒っぽいですよね。

有馬でまた共演する形となりましたが、
世代戦と異なり古馬混合、さすがに今回は両方買う、というわけにはいかないと思っています

昨年はイクイノックスとボルドグフーシュの連対となりましたが
昨年比較でも古馬の参戦レベルが上がっており
この世代の試金石とも言えるべきレースです。

元来中山ではどちらかといえばうまく立ち回って坂をこなせるようなタイプを買った方が良かったのですが
近年の有馬、特にタイトルホルダーが逃げることを考えると
3角から持続するなが〜い上がり勝負をこなさなければならず
2頭を比較すれば今回はソールオリエンスに軍配が上がるのではないか、と上下評価をしています。
内枠を引いて粘れれば抑えておきますが
こっちに関しては大外は厳しくなるでしょう。

★★☆☆☆ディープボンド
ジャパンカップ10着からの参戦です。
タイトルホルダーと競ってきたレースもいよいよ見納めですね。
とにかくタフなレースをこなしてきているイメージがあり、
有馬記念は似合うレース質ではありますが
ジャパンカップは明らかにキレ負けした感じがあり
これだけ脚自慢が揃った中でG1レベルの上がりが苦しいとよほど展開に恵まれる必要がありそうです。
昨年は外枠からタイトルホルダーをつついて行った形でしたが
この馬が着順を上げるためには内枠からすんなり先行して3角から後ろの脚を削る形を取るのが一番でしょう。
フラットな状態ではあまり買うことを想定していません。

★★☆☆☆ドウデュース
ジャパンカップ4着からの参戦です。
秋天の凡走を覆し、結果だけみるとリバティ、スターズオンアースを追従する着順でしたが
個人的にはドウデュースは東京の馬だと思っています
脚を使うにせよ、立ち回りにせよ、中山がプラスに働く馬ではないと思っており
その府中で休み明けのスターズオンアースに封じられていますから
武騎手に戻るにせよ買いにくい1頭です。

京都記念を見るに、重賞制覇クラスでは太刀打ちできない抜けた強さを持っていますから
買うとしたら来年の東京、阪神で…という所になりそうです。

★★★☆☆ハーパー
エリ女3着馬です。
世代牝馬の中ではイチオシであり、この馬はあまり適正ごとで着順のぶれない、良いセンスをもった馬ですね。
明らかに短い桜花賞でも4着に入り、
オークス、秋華賞はリバティの後ろでゴール
エリ女は秋華賞回避したブレイディヴェーグにキレ負けしたものの3着
決め手を持っていませんので、勝ち切るところまでいかないのがなんとも心苦しいところですが
どこかでG1取ってもらいたい馬ですね。

有馬の3歳牝馬▲4kgの斤量を考えれば、かなり有利な立場にありそうです。
一方、秋華賞、エリ女と臨戦してきて秋3戦目。
秋に1レース使ってきているスターズやジャスティンと比べると
どこまで戦えるのか、という所になります。
また、これまでクラシックに乗ってきていたルメール騎手ではなく乗り替わりになりますから
馬券内ならともかく連対ベースでは少し厳しいかもしれません。

★★☆☆☆ヒートオンビート
アル共3着からの臨戦です。
本当に馬場を選ばない馬で、安定した力を発揮できる実力馬ですね。
東京、中山問わず特に非根幹距離で強みを持っていますから
有馬記念もそつなくこなしてくると思います。
ただ、今年はメンバーが揃いすぎており
実力100出して掲示板に乗れたら御の字、と見ています


★☆☆☆☆プラダリア
京都大賞典勝利馬です。
前目からしつこく粘る、
キレる脚はありませんが
青葉賞の頃から比べると良い馬になってきていると感じます。
それだけに今年の有馬のメンバー中では強みを活かせる所が少なく
あまり買える要素を感じません。
むしろ有馬で凡走したとしても、春先の重賞でさらっと勝ってきそうな所ですから
ここではなく次で買いたいと思います。

★☆☆☆☆ホウオウエミーズ
福島記念勝利からの参戦です。
七夕賞、マーメイドSなど
とにかくタフになりやすい状態で強く
道悪や非根幹距離などもお手の物、
穴馬だった頃はお世話になりました。

有馬は合うでしょうが、さすがにここでは求められる時計が変わります。
ざんざん振りや積雪のある重馬場なら、ウインマリリン以上に買ってみたら面白いかな?と思いはしますが

★★★☆☆ライラック
エリ女では◎指名4着でした。
エリ女の記事で、有馬記念出てくれたら買うんだけどな……賞金足りないよな…って書いてましたが

出てきましたね。嬉しいです。
もちろん力差で言えば上位馬に利がありますが
エリ女で見せてくれた上がり最速の脚と
展開に恵まれれば、馬券内の可能性は全然あると思っています。
叩いて使ったエリ女がメイチだったでしょうから、この辺はハーパーと同じくどうか、ですが
牝馬の中ではスターズ、スルーセブンシーズに次いで3番手評価を打つならこの馬です。



以上、適当全頭診断でした。
★★★★★
スルーセブンシーズ

★★★★
スターズオンアース
ジャスティンパレス
ソールオリエンス

★★★
タスティエーラ
タイトルホルダー
ハーパー
ライラック


最終的な印は枠順後、土曜日に記事出そうと思います。
いつもスキ!ありがとうございます!

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