4日目:なんと、requestが入ったのだった
英語のシャワー
という効果のあるチュートリアルを浴びていると、相棒からリクエストが。
「バドミントンのラケット、作ってほしいなー」
って。
現在制作中のまんがに出てくる小物のひとつなんだと知っている(ネームを読んでいるから)ので、二つ返事で引き受けました。
「シミュレーションじゃ燃えねーんだよ」ってワイルドタイガーさんも言ってたもんね。やっぱり使えそうなものを作るほうが理解も進む(ような気がする)!
mission :バドミントンのラケットを作る
さて。
最初に説明した通り、わたしの絵心はかなり枯れています。
イラストでバドミントンのラケットを描けるかどうかはかなりビミョウ。テニスラケットと卓球ラケットとバドミントンのラケットの描き分けって結構難しいと思うんですよね。
それを3Dモデリングするとなると、どうすればいいのか。
操作方法以前に必要な素養があると、この数日で気がついています。
それは
図形の因数分解
というセンスです。(命名 わたし)
要するに、その物体がどういう○・△・□で成り立っているのかということを把握する力だと思ってください。
バドミントンのラケットを作った手順で説明しますね。
【わたしの手順】
準備:ラケットの寸法を調べる(ググりましたので省略)
1:ラケット図形の因数分解
2:スケッチ(2D)の作図
3:3D化
バドミントンのラケット、最後に触ったのは大学の体育の時間だったなぁ……。女子は4人しかいなかった上に運動神経が残念だったから、いつも同じひととはねつきみたいな練習をやってたな……。元気にしてるかなー、アスニザさん。笑顔がチャーミングなひとだった。
いえ、そうではない。
バドミントンのラケットは網のある面と軸、グリップの三つで構成されていて、それぞれ寸法がわかりました。
酷いメモ……。でも、必要なことは書いてあるね!
おおよそ、バドミントンのラケットは三つの図形でできあがっていることが上図でもわかります。上から、楕円・棒・長方形です。
2D図で起こすと、こうなります。ビューは「正面」からです。
寸法図ではわかりにくいですが、グリップ部分は台形に近い形です。軸との接合部分がぎゅっとすぼまっているからです。そこをちゃんと描いた2D図になっています。
同じ絵を、3Dに切り替えて表示します。
図形の区切り目にある白い四角い部分。これが作図「平面」です。
今回は縦に長い物体を作るので、グラウンド(注:地面、基準点、なんて呼んでいいかわからないので、個人的にネーミング)に、二階・三階と上に平面を追加しました。
この時点ではパーツは軸に並んでいません。表示を見ても丸いとこと台形がずれています。
実は、平面を追加するところでものすごく詰まりました。
複数「本体」を接合して作ればいいというのはパッとみてわかったんですけど、どうやってパーツを作っていけばいいのかと、それをどう並べたらまっすぐ立つのかが見当つかなかったからです。
加えて、グリップ部分が台形だって見破れるまで、ちょっとかかりました。いくつか知ってる手法を試して、ようやくでした。
なので、楕円・棒・台形っていうふうに図形を分解して考えられることと、モデリングのテクニック(下で書いている「旋回」とかそういうやつ)を組み合わせることが必要なんじゃないかと思いました。
レッツ モデリング!
一階・グリップのところは「旋回」、二階・軸のところは「スウィープ」、三階・網のある面は外枠から厚み分をオフセットした面を作成してから「押し出し」で形成しました。
そして位置を調整して、「ユニオン」してできあがりです。
今回は寸法がしっかりわかっているので、カップみたいに取っ手が歪んでくっついたりしてません。
軸が まんなかに とおっているー!!!!
やったー!
追加注文が
大喜びで相棒に見せたところ、
「これ、ガットも張れる?」
と、追加リクエストが。返事はもちろん、
「うん、たぶ、ん? やってみるね」
ですよ。
れっつ ちょうせーん!
つづく
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