手描き絵師にあってAI絵師にないもの。プロ格闘ゲーマー 梅原大吾さん、ときどさんから学ぶ、イラスト初心者がイラストに向き合い続けていくための思考法
お久しぶりです。
リトマスピーナッツです。
自分はYoutubeでプロ格闘ゲーマーの人の動画を見るのが好きです。
大会の配信や獣道のような対戦も好きですが、
特にウメハラさんのマシュマロ人生相談が
考えさせられることが多くて好きです。
前回投稿から6ヶ月ほどの間に
手描きイラストの勉強をするのと並行して
いろんな視点や思考法を学ぶために数十冊ほど本を読んでいました。
その中でプロゲーマーの人たちが書いた本を読んだときに
分野の違う物事であっても共通しているものがあったり
考え抜いて行き着いた思考が同じだったことから
その中のいくつかをこのnoteに書きたいなと考えました。
単純な手描きイラストだけでなく、
AIイラストを使う心得にも通ずるものがあります。
■はじめに
「こういうのはプロイラストレーターとか、
漫画家が書いたエッセイ本などを読むのが一番効率的なんじゃないの?」
と考えた方。
正しいと思います。
ボクに関して言うと
「イラストトップレベルの人が書いていることが、
イラスト初心者の自分にはピンと来なかった」
というのが正直なところです。
プロゲーマーの二人が書いた本を読んだ今の状態で
イラストトップレベルの人が書いた本を読むと
「ソレって、そういうことだったんですね」と
理解できる部分がいくつかあったので
また機会があれば何冊か読み直したいなと思っています。
大前提として
「イラストトップレベル=文章トップレベルではない」
ということ。
分かりやすく言うなら
映像で物事を考えるビジュアル・シンカーが
文章で本を出版しているということです。
イラストトップレベルの著者が頭の中のイメージしていることが
本の中で分かりやすく説明できているかというと
どことなく伝えきれていないのを感じます。
■人物紹介
梅原大吾
日本初のプロ格闘ゲーマーとして現在も活躍中。
「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロ・ゲーマー」としてギネス認定。
幼少期格ゲー→麻雀3年→介護職1年半→プロゲーマーとして一度その道を辞めて紆余曲折あり再びゲームに身を置いている人物です。
極めるまでに時間が掛かるものの、ある時点からトッププレイヤー達を圧倒し続ける遅咲き・スロースターターとしても知られています。
物事を超一流レベルで極めた人であり、どの分野でも通じる本質的な思考術を持っています。
1年で100%に到達するタイプで、
ウサギとカメで言えば「カメ」に属するタイプです。
今回読んだ本は
・勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」
・勝負論 ウメハラの流儀
ときど
「東大卒のプロゲーマー」と話題になった人です。
幼少期格ゲー→東大1浪→研究1年→プロゲーマーとして
理詰めと分析能力でゼロスタートから上り詰めるのが早い人物です。
1ヶ月で80%に到達するタイプで、
ウサギとカメで言えば「ウサギ」に属するタイプです。
今回読んだ本は
・東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない
対照的な考え方の二人
ウメハラさんは活動の長さから
ときどさんの通過点の遙か先を行っているイメージです。
どちらが優れているという話ではなく、どちらも重要になる考え方です。
次の見出しからは手描きイラストやAIイラストにも当てはまると感じたことを書いていきます。
■ウメハラさんから学ぶ努力の仕方
分析対象
なぜ彼は負けているのか。
なぜ彼は勝っているのか。
なぜ自分は相手に勝てたのか。
分析対象は自分も他人も含む。
武器・得意技に頼らない
「上級者は初心者の頃を忘れている」なんて言われますが、
「結局のところ、持つ者が書いた本なんだな」というのが
ピンと来なかった理由なのかもしれません。
強キャラを使わない
「特定のキャラのあの技が強い」を使わない。
自分がそのキャラに負けたとしても使わない。
ゲームの本質を突き詰めた強さにこだわる。
(この事例はどぐらさんのクソキャラ列伝で見えます。)
AIイラスト絵師から手描きイラストに
先祖還りしたのがそれに当たるかなと思いました。
対戦相手に敬意を払う
どんな対戦相手も「成長させてくれるための存在」として敬う。
搦手を突くことはしない。
弱点を突く戦法は勝負の質を落とす。
これは1枚の絵に向き合う姿勢に通ずると思いました。
「気に食わなければ再生成」を繰り返しているだけでは
この気持ちが生まれないだろうと思いました。
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