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報告 講演会「最新 小学校での自然環境教育の現場」

8月24日オンライン講座 菊次哲也先生の「最新 小学校での自然環境教育の現場」が実施されました。

教育関係者、森林インストラクター、日本自然保護協会自然観察指導員など、様々なバックグラウンドの皆様約40名の参加がありました。

2002年から現在まで気づきあげてきた総合学習

菊次先生の川口市の戸塚綾瀬小、戸塚南小、安行小での総合学習への取り組みのお話素晴らしかったです。

子供が主体的に楽しめる探求が総合学習

先生の目標は総合を「勉強」ではなく子供達自身が自主的に楽しめる「楽しい」学習にすること
いいかえれば子供達の「探求」を重視する授業。
具体的には以下のような数々の取り組みをされました。
・環境通貨(エコなことをすると貰えて、学校内でお金のように使える通貨)の導入
・校庭や隣接する森を用いた森林体験活動
・エコクラブを軸にした多様な活動→結果を学年活動に生かす
・ICTを用いた伝統芸能「蛇作り」をテーマとした総合と国語を統合した学習
多様な取り組み、どれもこれも素晴らしい。
でもとても普通じゃ作り上げられない大変な活動。
それを地域の自然の専門家の方々を巻き込んで結果を出されてきた菊次先生・・!すごいです。
また菊次先生を支える横山隆さん(「庭にほしい木と草の本」の著者)達もすばらしい!!

図3

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子供達の人生への影響を知りたい

菊次先生たちの授業を受けた生徒たちはもう社会人にもなっています。いつかその子供達に小学校時代の経験がどうその後の人生に影響したかじっくり聞いてみたいと思いました。取材したら、またこのブログでご報告させていただきますね!

ICTを使って広がる可能性

菊次先生の素晴らしい探求型総合学習授業・・菊次先生がいないと出来ないのか・・と思ったのですが、実は今、子供達の探求型学習に最適化されたSchoolTactという日本の会社がつくるアプリが作られているとのこと。
これを導入すれば、先生も生徒もスムーズに探求型学習が進められるというのです。
なんだかワクワクしてきました。
コロナ禍は早く終わってほしいですが、そのおかげで急にやってきたICTの波が多くの学校の授業を大きく変えるかもしれません。

「はなもく散歩」は様々な取り組みをつなげるコーディネーターになれる可能性

今回の講演を通して、様々な立場で素晴らしい環境教育を実施されている方がいることが分かりました。

今回の講演会もその役割の一つですが、今後色んな組織、色んな立場の方をつなげるコーディネーターの役割をNPOリトカルは担えるのではないか?そんな意見もありました。

「はなもく散歩」を通じて、色んな地域、色んな自然、色んな人をつなげる・・まさにNPOリトカルの目標とするところ。その必要性があらためて参加者の方々から出てきたことを嬉しく思いました。

NPOリトカル代表 中田

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