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大栗博司「超弦理論入門」より

大栗博司「超弦理論入門」より
電子が自分自身のつくった電磁場の影響を受けると、質量が無限大になるという問題がある。これは、電子が自ら発した光子を吸収する現象である。
ところが、素粒子の世界ではこの他にも、さまざまなタイプの「無限大」が現れる。その理由となっているのが、「反粒子」の存在です。

すべての素粒子には、質量は全く同じで電荷の正負だけが逆の、反粒子と呼ばれる粒子が存在することがわかっている。例えば電子の反粒子は陽電子と呼ばれる粒子で、クオークに対しては「反クオーク」がある。ただし、電荷を持たない光子のような粒子は、自分自身が反粒子です。
ここで、「標準模型」と呼ばれる素粒子理論(現行の理論) では、クオークが基本単位、最小で、全ての粒子の元となる粒子であると考えられている。もちろん電荷を持ちます。

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