どこまでも引き離す事ができない2つのクオーク

内部空間が一次元より大きいゲージ場は、自分自身と相互作用し、自己増幅する性質がある。この性質は、クオーク間の相互作用において特徴的な振舞いをもたらす。クオークにはuクオーク、dクオークなどの種類があるが、これらのクオークは、さらにSU(3)の内部空間で(次数の3に対応して)3つの異なる方向に振動する事ができる。この振動方向を変えるのがSU(3)のゲージ場との相互作用であり、この相互作用によってクオークの間に力が生じる。ところが、SU(3)のゲージ場は自己増幅するため、クオーク間の引力は、距離が増すほど強くなるという奇妙な性質を示す。そのせいで、SU(3)のゲージ場を介して相互作用している2つのクオークは、どこまでも引き離す事ができない。(教科書より)

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