リテピ花写001 この花、どう見ても時計でしょう 時計草
そうです。日本では時計草と呼ばれてます。
本当にそっくりで、その精密な形に驚きます。
午前11時に花開くので、動けば、スイスメイドの時計より正確かも。
南米原産の花で、パッションフラワーと呼ばれます。
仲間のパッションフルーツってのがありますが、
この花の実も食べられるものがあります。
パッションって、情熱と思い込んでしまうんですが、
そうじゃないのですね。
実は、キリスト教と関わりのある名前なんです。
16世紀、腐敗してきたカトリックに対し、
ルターが教会批判を行い、
それがプロテスタントになっていきます。
それに対抗してイエズス会が創設され、
カトリックの勢力を取り戻す動きが始まり、
同時に未宣教の海外に積極的な宣教活動に乗り出します。
フランシスコ・ザビエルが,
1549年に日本に初めてキリスト教を伝えたことは、
歴史の教科書に出ている通りです。
今も出ているかどうかわかりませんが。
鹿児島から山口、堺などへと布教活動の足跡を残しています。
時同じくして、南米で宣教していた宣教師たちが、
この時計草を見て、時計ではなく十字架に見えたのです。
生活背景が違うと物の見え方も変わるのです。
これが、フランチェスコが夢に見たというかの十字架上の花と思い、
パッションフラワー(キリストの受難の花)と名付け、
キリスト布教に利用したのです。
花言葉も「聖なる愛」「信仰」などです。
種類は500種類以上もあり、
写真以外にも変わった形をしたものがあります。
パラグアイの国花にもなっています。
あまり見かけないのは、つる性多年草で、
目隠しやグリーンカーテンに使えるほど
ぐんぐん大きくなるせいかもしれません。
しかし、見るほどに、その精巧な作りにはほとほと感心させられます。
自然の造形は、まさに神秘的です。
なぜ、そんな形になるのか興味が尽きないですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?