タイミング法での治療


概要

レディースクリニックでのタイミング法でやったことの記録。

  • タイミング指導

  • 検査

結果としてタイミング指導を7ヶ月実施したがかすりもしなかったため人工授精へのステップアップを打診された。
フーナーテストの結果は△、卵管通水検査は問題なし、排卵もあり。
精子も問題なし。
検査の結果は原因不明不妊。
年齢的に急ぎたかったので人工授精ではなく体外受精へのステップアップを決めて転院。

タイミング指導の内容と結果

タイミング法とは内診して卵胞の大きさを確認して排卵日を予測し、医師が指定した日にタイミングを取る方法。

通院費用は安いが通院日が読めない点と通院が連日になる可能性があり、職場に内緒で不妊治療している場合は仕事の調整が難しいのが難点。
私の場合は月に3回から6回程度の通院が必要だった。
それも2週間くらいの期間に集中するので毎回理由をつけて仕事を調整するのがそこそこ苦痛だった。

スケジュールは生理開始日からn日目に卵胞チェックに来るように、と医師から通院日の指定がある。
このnは個人ごとの生理周期によって異なる。
私の場合は10日目に通院。
その時の卵胞の大きさ次第で次の通院日が決まる。
2日後のこともあれば、1週間後のこともあり予定が読めないのが難点。
卵胞の大きさが18ミリから20ミリくらいになると排卵されるので、卵胞の大きさと血液検査、もしくは尿検査と合わせて排卵日を予測する。
精子が卵管内で生きていられるのは長くて5日間程度なので予測した排卵日の3日前頃からできれば複数回タイミングを取るように言われる。
難しければ排卵予定日の2日前か前日にタイミングを取るのがよい。

タイミングを取ったら通院しフーナーテストを実施するクリニックが多いが、私の通っていたクリニックでは排卵予定日の前日に最後のタイミングを取って排卵予定日に通院するスタイルだった。

その通院のタイミングで排卵しているかどうかを内診でチェックし、同時にフーナーテストを実施。

フーナーテストでは子宮の入り口から粘液を採取し、その中に動いている精子が一定数いるかどうかを確認することでうまくタイミングが取れたかどうかをチェックする。
フーナーテストは最後にタイミングを取ってから12時間以内の来院が好ましいらしいが、私が通っていたクリニックはできれば24時間以内、無理なら42時間以内の来院でOKとのことだった。
医師いわく、フーナーの結果が良好な場合はだいたい42時間後でも動いている精子が見れるとのこと。

私の場合は24時間以内くらいに通院のことが多かったが、動いている精子が見れる時もあれば見れない時もあった。
一度でも動いている精子が確認できれば精子の運動量や相性的なものは問題ないと判断できるらしい。
動いている精子が確認できた場合は高確率で卵管にまで精子が到達していることが分かり、その周期の妊娠率は30%程度とのこと。(30代前半の場合)

結果としてフーナーテストは7回中3回問題なし、4回は動いている精子は見えなかったものの精子が子宮の中に入っていることは確認できた。
残念ながら7回とも妊娠には至らず生理が来てしまい、医師から「年齢的な問題もあるし人工授精にステップアップを検討した方がいいと思うがどうか?人工授精を3-6回試して無理なら体外受精を勧める」との話があった。
フーナーが問題ない場合は人工授精での成功率とタイミングでの成功率は大きな差がないというデータもあったので、体外を希望したもののそのクリニックでは法律婚、もしくは事実婚夫婦にしか人工授精以上の治療はできないとのことだったので転院を決めた。

検査の内容と結果

タイミング指導3回目が陰性だったので卵子と精子が出会う過程に問題がないかを確認するために卵管通水の検査を実施した。
卵管通水の検査は卵管がちゃんと開いているかを確認する検査。
卵管が閉塞していると精子が卵子と出会えず妊娠が成立しないため、自然妊娠が難しいと判断される。
通水検査によって卵管の通りがよくなるため、治療の側面もある。
卵管通水から約半年は精子が卵管に侵入しやすい状態になるらしくゴールデン期間と呼ばれたりする。

閉塞気味の場合、とても痛いらしい。
閉塞していなくても人によっては激痛らしく、検索すると「卵管通水 痛い」が候補のトップに上がってくる。
激痛に耐えられず「もうやめてください」と叫ぶ人もいると聞き検査前は恐怖だったが、私の場合は閉塞していなかったのと医師の腕がよかったこともあってか、そこまでの痛みはなかった。
とはいえ重い生理痛くらいの痛みで叫ぶまではいかず、「うぅ…」と声が出る程度には痛かった。

検査はまず検査のための生理食塩水を子宮内に流し込み、その後に超音波で生理食塩水が卵管を通っているかどうかを確認する。
生理食塩水を流し込んでいる時に痛みを感じる。

生理食塩水が卵管に流れ込んで排出されることが確認できれば問題なしとされる。
私の結果は問題なしで、同日に実施したパートナーの精子の検査結果も運動量、濃度、量、奇形率ともに問題なしだった。

このためこのクリニックでの自分の扱いは原因不明不妊となった。
原因不明不妊というと珍しいもののように聞こえるかもしれないが、10〜15%程度の人は原因不明不妊らしい。

原因が分からないと対処のしようがないので何かしら原因が分かるとよかったが、何も分からずここのクリニックでの治療は終了した。
強いていえば、年齢的にも卵子の老化は原因のひとつだとは思う。

次の記事で書こうと思っているが、体外受精で採卵した結果はやはり20代の人と比べると当たり前に成績が悪かった。

こうしてこのクリニッは卒業して、新しいクリニック探しがスタート。
先の記事で紹介した通り、未婚女性が体外受精をしようと思うとまず受け入れてくれるクリニックを探すのにかなり苦労する。
本当にクリニック探しだけで心が折れるかと思った。
新しいクリニックでの体外受精の話はまた今度。

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