#7 デザイナーになった話

0.なってない

 私は計算が好きなものだし、好きこそものの上手なれではないが、計算の方が得意だと思っていた。学校の授業で言うと数値計算、計算力学、などなど、計算を一度手でやってみてからプログラムでコンピュータにやらせてみる。そういう学問の方が得意なのだと思っていた。ひどく愚かで、また的外れな決めつけ、思い込みであった。

1.なぜそんな誤解を?

 誤解されやすい人間である。私は。例えば僕のことを真面目な人間だと思っている人はまあ誤解である。すごく無理をしている。無理をして真面目な振りをしている。何のために?不真面目だと思われるのが嫌だからだ。誰に思われるの?自分自身だ。あれ?僕は真面目な人間なのか?

 はてさて設問1の答えだが、私は環境の問題だと思われる。人のせいにする。我々が高専に入学したばかりの一年生のころ、初めて触れるプログラミング言語にほぼ全員が困惑していた。私もその一人だが、問題はここからだ。僕は人よりできてしまった。これが諸悪の根源。今日に至る過ちの始まりである。

 なぜ僕は人よりできてしまったのか、その答えは僕のルーツにあった。幼少期、僕は気づいてしまった。興味がなければ知識は身につかないと。それは結局僕のADHDが幸いわざわいして反対に興味さえあれば身につくものとして考え、人工的に興味を生み出し、すなわち捏造していろいろなことを身につけ、今に至るのだがこれは成功しっぱいだったかもしれない。

2.誤解を抱えて生きる

 そんな勘違い野郎の学生生活はそれはそれはおかしなものだった。さして得意でもないプログラムをあたかも売り物のようにしていたのだから。授業の課題を同級生に聞かれ、ロボットを設計から製作まで行う授業ではプログラムを行う班にいた。うける。小さな嘘をついた結果、話が大きくなり後戻りができなくなったみたいな話だが、本人が気づいていないのが最高に滑稽である。
 この嘘を4年、我が子のように守り続けていたのは高専での思い出である。結局僕が得意なのは嘘をつくことだったわけだが。うける。

3.転職

 さてそんな得意でもないことを得意だと思われ続けた被害者とも言える可愛そうな私ですが。1週間前までは数学者でした。ロボットアームの関節の変位から先端座標を算出する式を導出し、反対に任意の目標座標を与えたときに、先端が目標座標に到達する関節変位を求めていたのです(逆運動学計算)。これをプログラムにするところまで考えていたのですが、その必要はありませんでした(既にあったからね)。
 そんな私に降ってきた仕事が関節部品のモデリング。前々からやる気ないならやらせてくれよと思っていた仕事だ。ひとまずと思って試行してみたがうまく行かぬ。実に2年ぶりのCAD。去年見て覚えた3Dプリンタ。勘でやってみたはめ合い。その私に電流走る。

「おいおい~。サポート材も知らずに5年生になったのかぁ?」

 ひ ら め い た。

 なんて茶番しながら私は試行錯誤を繰り返し、1日で10を軽く超える部品をモデリングから作成した。それが木曜日。金曜日には少数精鋭、3時間を超える部品を3つ作成しました。内1つは6時間かかる力作。何をしてるんだよ。

画像1

「おいおい~。回数やりゃいいってもんじゃないぞぅ⤴。」

4.まとめ

 まとめれんのかな.........?

 どうやら私には何の才能もない代わりに、なんだろうが興味を持つことで有象無象よりちょい上レベルのことができる才能をお持ちの様だ。そういうことにしよう。男・女・LGBTQ特攻攻撃みたいなぶっ壊れ性能みたいだね。コラ!赤い波線つけないでよ。
 万人に言えて、関係各所に当たり障りない教訓めいた†something†にすると、得意、苦手を考えないこと。自分はこっちの方が得意だなんて決めつけちゃいけないし、他人にもしちゃいけない。この人はこれが得意なんて思っちゃいけないし、思わせちゃいけない。道を歩いていてつばを吐いちゃいけないし、吐かせちゃいけない。ん?

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脱線しちゃった!

素面です。 

 なんでもできる人に憧れて育ったらこうなっちゃった。

 ばいばい~~~

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