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コロナ禍で必須のマスク。ニキビや肌荒れに要注意


◇乾燥肌でも、年齢層が上がっても出来るニキビ

普段ニキビなんてできたことほとんど無い方も、
最近はマスクの下にポツンとできたりしていませんか?

私もできちゃいました(泣)
歳とともに、長いことお目にかかることもなかったのに。

サロンのお客様の中にも、
「何十年もできなかったのに、」とおっしゃる方もおられます。

なぜマスク生活が長いとニキビが出やすくなってしまうのでしょうか?



◇ニキビのできる条件

ニキビは角質、皮脂、アクネ菌の3つが揃えば若くても大人でも起こるのですが
この3つが増える要因は様々。

 ・思春期の過剰な皮脂
 ・年齢を重ねることによる脂質代謝の低下
 ・ストレス
 ・乾燥
 ・食生活
 ・便秘
 ・ホルモン
 ・環境     などなど

いろいろな要因が複雑に絡み合ってできます。

今回はマスクの長期着用に注目しているので、

要因としては

・皮膚の閉塞(ムレ)
・マスク繊維による摩擦

が主な要因となってこの3つが増えやすくなり、ニキビができやすくなっていると思われます。


◇猛暑でのマスク下は、細菌にとって住みごごちバツグン

サロンでマッサージしていると、マスクの下は滴るほどの汗をかいています。
蒸れを通り越して熱中症の危機が・・・。

普段はそこまで汗をかくことは無いとは思いますが、
特別暑い今年の夏!

マスクを着用しているだけで、マスク内の温度・湿度が短時間で急上昇。

ちなみにマスクの中は他に比べて1℃ほど温度が高いとか。
たかが1℃、
されど1℃。
お肌は敏感に感じとっています。

猛暑となっている今年はもっと差があるかもしれませんね。

特に不織布マスク内は、感染予防の効果は高いものの、
汗を蒸発しにくいため、肌表面に汗が長時間残ります。
(私はいつも水溜り状態です)

汗に含まれる塩分は肌には刺激となりますし、
アンモニアは分解されるとアルカリ性となって、

本来、弱酸性であることで保たれている肌の保護機能が働きにくくなってしまいます。

そうすると
肌は雑菌が繁殖して汚れ、ニキビだけでなく様々な肌荒れをも起こします。



◇マスクに奪われる水分

肌がもともと持つ保湿成分もマスクに奪い取られますから、ますます乾燥して肌荒れが助長されてしまいます。
保湿成分として、メジャーな
 ・セラミド
 ・ヒアルロン酸
 ・NMF(アミノ酸)

これらはみんな人間が元々自分のお肌に持っている天然の保湿成分ですが、残念なことにマスクがぐんぐん吸い取っていきます。

さらに、
マスクを掛けているときにはなんだかとってもしっとりと潤っているような気がしますが、

外した瞬間マスクでこもった熱を冷ますために、
気化熱によって一気に乾燥するので、
この夏の乾燥ケアは重要且つ必須です。


◇擦れによって角質は分厚くなる

蒸れだけでなく、
マスクの摩擦刺激の影響も見逃せません。
繊維の擦れによって角質が厚くなって毛穴を塞ぐことがあります。

皮脂腺は毛包内に開口していて、毛孔から皮脂を外に出していますが
その出口が角質でふさがってしまったら、
出口を失った皮脂は毛の袋のなかでどんどん増えていきます。

毛包の深いところにいるアクネ菌は普段はおとなしくしていますが大好物の皮脂がたくさんあるので大繁殖!

こうしてニキビができていくのです。


今の環境ってお肌にとって本当に過酷ですね・・。


普段からオイリーな人はもちろんドライ気味な方も、
普段出ている皮脂は少なめでも
上記のような悪条件で、毛孔がふさがり
プツっとニキビ(吹き出物?!)ができることがあるのです。


とは言え、マスク生活は当分続きますから、
出来る限りの対策をしていきましょう。


◇出来てしまったニキビには

ニキビの段階に合わせたお手入れを!**

  ① 毛孔に皮脂が詰まりプツっとなったニキビの初期状態
         白ニキビには?(炎症なし)
          ⬇
        ピーリングやゴマージュで穏やかに角質を取り除いて皮脂
        を出しやすくしましょう。

  ② 皮脂が酸化した黒ニキビには?(ブラックヘッド・炎症なし)
          ⬇
        酸化を防ぐビタミンCやE配合の化粧品をプラスしてみま
        しょう。


  ③ 炎症を起こした赤ニキビには?
          ⬇
        とにかく触らないこと!
        炎症を抑えるビタミンCや鎮静効果のある(グリチルリチ
        ン)などの配合されたものは効果的かと思います。
        できるだけ少ないアイテムで清潔と保湿を保つことを心
        がけましょう。

 ★いずれも洗うことだけでなく水分を与えることをお忘れなく。


◇ニキビを作らない、肌荒れさせないためのアドバイス

お肌の為ならマスクは布製(木綿)の通気性の良いものの方が良いです。
肌への摩擦刺激も少ないですし、
汗も吸い取ってくれます。
ただし、ポリエステル製だと吸収性にかけるものもあります。

そして、マスクの中のお肌が汗をかいていると感じたら、こまめに清潔なハンカチで拭き取ってください。どうせまた汗をかくから‥と放置しないように、しましょう。

さて、
エステティシャンの方ですと、肌トラブルに効果的なプラスのイチオシアイテムがお有りかと思いますが、
今時期のトラブルには、洗顔やクレンジングのアドバイスがとても重要だと思います。

特に、普段できないニキビや吹き出物を見つけると、「速く治さなきゃ!」と洗顔が無意識に強くなりがちです。

ファンデーションをつけていなくても、日焼け止めをつけたのであれば洗顔だけでなくクレンジングは必要ですし、

ベタつくからと、顔を洗ったあと何もしないという方もいますが、
水分が足りていないと、それを補うために皮脂や余計に出てしまいます。

オイリー気味の夏は、とろみのあるものではなく、さっぱりとしたシンプルな化粧水がおすすめですね!

普段の生活も、栄養バランス良く食事をとり、睡眠を十分にとることなども合わせて、
この時期の肌トラブルを乗り切りましょう!







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