暗黒音楽礼讃vol.3

Title: First and Last and Always
Artist: The Sisters of Mercy
Year: 1985
Genre: Gothic Rock / New Wave
Country: UK

私を暗黒音楽の深淵なる沼に引き入れた元凶、「ゴスの帝王」ことアンドリュー・エルドリッチ率いるSisters of Mercyの1st。wikipediaでは「deep and melancholic bass-baritone」と称される彼の歌声と、息遣い一つまで肥やしとする卓越した表現力。内省的な詩世界。無機質なマシンビートに、フランジャーの効いた粘度の高いギターアルペジオがネバっこく絡む漆黒のダンスロック。彼(ら)が与えた影響は、同じく英国から起隆したドゥーム/ゴシックメタルを始めとして、90年代のオルタナ/インディー、本邦でガラパゴス的進化を遂げたヴィジュアル系ロックまで、数知れない。

ゴシックロック第一世代というと、Sistersを中心とした一群以外にも、パンク直系でアヴァンギャルドアートに寄せたポストパンク系や米国を中心としたデスロック勢など幾つか細分化できるのだが、SistersとBauhausには、これ聴いておけば間違いないという安心感がある。

<暗黒音楽指数>
退廃★★★★☆
残虐★☆☆☆☆
耽美★★★★★
陰鬱★★★☆☆
総合★★★☆☆

高校時代は、授業が終わるや否や一目散に帰宅し、部屋でシスターズを聴きながらラヴクラフトを読み耽るという根暗系厨二ムーブをキメていました……

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