余邪・伏気を対象とすること。

私が勉強させてもらっている鍼道五経会の仲間に今回のコロナ後遺症についての話をしていたのですが、これって「余邪」とか「伏気」ですよね? という話になりました。

余邪や伏気というのは、簡単に言えば病気が完全に治り切っておらず、体内のいずれかの位置に潜んでいるものです。これが結構面倒なのです。

中医如何看待新冠肺炎后遗诸症?

ここに、清解余邪というキーワードが出てきます。

コロナ後遺症は、取り除ききれずに体内に残った湿邪が問題を起こしていて、体を活発に動かす気(陽気)を損傷し続けている状況が根底にあると考えているようです。体内にこもって湿邪が熱化し、熱湿邪になると大変しつこく追い出しにくいため、これがなかなか改善しない原因になっているとしています。

ということで、一回、湿邪をどうにかして追い出す=瀉法をかけることが先決ということなのです。上記記事では肺俞、膏肓、足三里に鍼をおこなっています。前述したように新型コロナは脾胃の湿熱が関わっていると考えられており、これが悪化すると肺へ伝播して肺炎へと進行すると考えます。

では、まず脾胃の湿邪をセルフケアで取り除くならどうすればいいのか? いろいろ考えたのですが、経穴は豊隆と天枢を選び、爪楊枝鍼で3秒のセルフケアをおこなっていただくこととしました。

基本的な爪楊枝鍼の操作方法を学習するのはこの記事を流用しています。

続きます。

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