知らない人に話しかけるのが趣味です
こんにちは。タシロです。
今日は、私の趣味と、その趣味から派生した活動についてお話しします
私、知らない人に話しかけるのが趣味なんです。
...あ、怖いと思いました?と言っても、怪しいことではありません。
少しだけ、私のお話にお付き合いください。
山手線で出会った「目が見えない方」との話です。席を譲ったことをきっかけに会話が始まりました。
山手線半周の30分間話し込み、さらには一駅乗り過ごしてしまうくらい盛り上がりました。
彼は、目が見えない人が日々感じている困りごとについて話を聞かせてくださいました。
印象的だったのは、
「東京の街は目が見えない人への想像力が足りないね」
と何度もおっしゃっていたことです。
例えば街中では、歩く目印の点字ブロック上に自転車が置かれ、それに気づかずぶつかってすねが痛いこと、駅のホームでは、点字ブロックに従って歩くだけでホームに落ちてしまう構造の駅がある(!)ことなど、
私には想像もつかないような困りごとをお持ちでした。
私は、彼と話をしなければ目が見えない人たちの「あたりまえ」の生活がどのようなもので、彼らが何に困り、彼らが困らない環境が「あたりまえ」になるにはどうすればいいのか、といったことを想像もしませんでした。
このように、知らない人に話しかけることが、新しい想像力を持つきっかけになると気づいた私は、
「タシロ・ワールドワイド」という活動を始めました。
これは、私が世界各国で知らない人に話しかけて撮影したポートレート写真を、その地域の豆知識や思い出と共にお届けするものです。
会社でSlackチャンネルを立ち上げ、
現在は70名ほどの方にご参加いただいています。(大感謝です...)
タシロ・ワールドワイドには、「知らない人を知る面白さと優しさ」を考えるきっかけにしてほしいという願いを込めています。
枠組みにこだわらず、人 対 人の話として読んでもらえるよう意識しています。
自分が物理的に見えている世界、知識として知っている世界とは別に、目には見えていない、想像もし得ない世界がたくさんあります。そこには、私たちと同じように「あたりまえ」に生活を営む人たちがいます。
それぞれの「あたりまえ」を持つが故、時にはその「あたりまえ」同士が対立することもあります。でも、互いの「あたりまえ」を一歩深く知り、相手にとって心地いい対応はどんなものかということがわかれば、人に優しくしてみようと思えるかもしれない、という願いを込めて投稿しています。
私が知らない人に話しかけ、発信することで、「こんな人がいるんだな」「こんなあたりまえがあるんだな」と面白がってもらい、「自分は人にどう優しくなれるかな」まで考えてもらえることを期待しながら。
私はこれからも知らない人に話しかけ続けます!
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…..この文章は社内報のコラムに書かせていただいたのですが、
早速、社内の知らない人に話しかけ、次のコラムを書いてもらうことになりました。笑
幸先絶好調です~...ね?
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<タシロ・ワールドワイド ギャラリー>
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