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私がDTMerという言葉を使わない理由

私はDTMerという言葉は使っていません。響きが好きじゃないというのもあるんですけど、一番の理由は音楽制作をデスク上で限定するというのはもったいないという考えからです。

DTMerという言葉を使う人が別にDTMしかやらないというわけではないとは思いますが、案外こういうのって言葉に縛られたりする人もいるのです。といいますか、私がそういう人なんです。

私はまだDTM、DTMerなんて言葉がない昔に「自分はコンピューターミュージックをやってるから生演奏はしなくていい」と思っていました。それ以前はエレクトーンをやってて普通に鍵盤弾いたりもしていたのですが、パソコンを買い、プログラム言語(BASIC)で曲を作り始めてから演奏力はなくてもいいだろうと逃げていたんだと思います。
よくDTMだと「弾けなくても作曲できる」ということを売りのように謳ったりしますが、作曲するなら楽器は弾けたほうが良いに決まっています。

これまで会ったことある人でも「自分は歌モノ作れないから」とか「楽器は弾けないし」とか早いうちから縛りを自らに課してる人は結構いました。

成長の妨げになる要因の多くは、そういった思い込みによる縛りや勘違いです。それらをひとつひとつ解いていくだけで、今まで出来なかったことが急にできるようになったりします。可能性を潰しているのは自分かもしれません。

私も歌モノはちゃんと作るなら機材がたくさん必要だし、スタジオは高いし無理だと諦めていました。でも、作ってるゲームの曲でここには絶対歌モノがいい!と思ったとき、まずはやってみようと動いてみたんです。知識もなくめちゃくちゃだったけどなんとか形にしました。それが同人ゲーム『Glove on Fight』のOP『Darling...Kiss immediate』です。これが初めて作った歌モノ曲です。



安いマイク(SHURE SM58)やレコーダー(TASCAM Portastudio788)を買って、初めてのボーカルレコーディングは新宿の練習スタジオで録りました。DTMから外に飛び出したのです。

それがあったからこそ、今も音楽を続けていられます。

私ほど頭が固く思い込みの激しい人はそうそういないとは思いますが、あなたの「自分に○○はできない」というのは単なる思い込みかもしれません。

前の記事の「絵も文章も書いてみよう」というのはそういう意味もあるのです。

特に他人から「お前には無理」「センスない」とか「下手」とか言われてできなくなった人。それ言ってきた人ってそうきっちり判断できるほどの知識や経験、能力の持ち主でしたか?こういうのって無知な人ほど簡単に言うものです。

ちょっとでも興味のあることは深く考えずやってみましょう。そもそも初めてやることなんて完璧に出来るはずないのです。だからこそ、好きに自由にやるんです。それで自分が楽しかったら続けたらいいのです。

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