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CDを100枚手渡して


2/3に学生生活の集大成となるアルバム、”さよなら、また今度ね”を発売して約2か月。嬉しいことに約100人の方にCDをお渡しすることができました。(本当にありがとうございます)

今回はアルバム制作プロジェクトを通して感じたことを書いていきます。


アルバムをつくった理由

私自身、音楽を広く周知するには、ダウンロードや配信のほうが手軽で便利だと思っています。そんななかで、アナログのCDを作った理由は”これまでの人生の中で、自分に関わってくれて支えてくれた方々に直接お礼を言いたかったから”です。

私が曲を書き始めたのは小学校6年生の時。当時の私はクラスの女子の中で浮いた存在で、人間関係がうまくいっていませんでした。いじめられたくないから、嫌われたくないから…そんな理由で、言いたいことを言えず、自分を隠して、みんなが言う”普通”になろうと必死でした。でも周りの目を気にしてビクビクしている自分が嫌いでした。また、自分を否定され続けた結果、人を信じることが出来なくなっていました。

そんな時、たまたま観た"Camp Rock”という映画の主人公が、私にすごく状況が似ていて…主人公の子が、曲を書いて本当の自分を表現し、変わっていく姿に感銘を受けました。そこで、私も曲を書いて表現してみたら変われるかもしれない!!!と思って、曲を書き始めました。(当時書いた曲がアルバムに収録されている”大空ビューティー”という曲です)当時の私の曲は”自分が嫌い”か”変わりたい”ばっかりでした…


作曲というのは、私が小学生、中学生の頃は人間関係のストレスを吐き出し、自分を中に溜まったネガティブな感情を吐き出すだけの作業で、人前で披露するなんて夢にも思っていませんでした。それが変わっていったのが、高校生の時。高校で入った部活の先輩が部室で”小さな恋のうた”と”リライト”を弾き語りしてくれたことから弾き語りに目覚め、軽音部の先輩たちがライブハウスでのびのび表現している姿に憧れ、いつしか”先輩と同じステージに立ちたい!”と思って弾き語りでの音楽活動を始めました。(当時書いた曲は”左手”)


音楽活動を始めてからは、どんどん交友関係も広がっていき、自分のことを可愛がってくれる方も徐々に増えていって…関わっていく人が増えていくにつれて、少しづつ書いていく曲も変わっていきました。自分のことばかりだった世界に少しづつ光が増えていき、それまで信じることができなかった人のことを信じられるようになりました。たくさんの人に優しさを注いでもらい、その結果が今日の私になっています。自己中で、ネガティブな私を変えてくれた、そんな周りの方に直接お礼を言いたい。この思いが今回の作品をつくる原動力になりました。


作品を制作してみて

正直、かなりしんどかった!!!笑
作品をつくるからには、みんなに喜んでもらえるものを作りたくて。
もともと自分の音楽に自信がなかった私が、ひたすら自分の声に向き合う時間は苦痛でした。1度レコーディングしたものを全部ボツにしてレコーディングしなおしたり…でもこの過程できちんと自分に向き合って、自分が納得するまで突き詰められた結果、今まで音楽をやっていて感じることができなかった、自分の作品に対しての満足感を感じることが出来るようになりました。

そして制作には、様々な方にお手伝いしていただきました。Polcaで金銭支援をして下さった皆様、アルバムジャケット写真を撮影してくれたイソヤマダ氏、歌詞カードを作成してくださった 茨城のブロガーwataさん、楽曲コラボをさせてもらった学生団体SUKIMACHI 、そして制作を一から面倒見てくださった師匠。お世話になりました!!

作品を手渡してみて

実際に作品を手渡すまで、すごくすごく不安でした。アルバムを作ったのも自分、作品の値段を決めたのも自分。特に、2000円の値段にしたのは、自分の中では大きな賭けでした。自分の中では精一杯やったとしても、判断するのは私じゃなくて、周りの方々だから。

実際に手渡しし始めると、嬉しすぎることに、自分が思っていた以上の反響をいただきました。もうここには書ききることが出来ないくらい、たくさんのメッセージをいただけて。嬉しくて、何度泣いたことか。

作品を渡して、手に取ってくれている姿を目の前でみるという、この上なく贅沢な時間を過ごせました。それと同時に自分が思っていた以上に、周りの方は私のことを見てくれていて、私の作品を楽しんでくれていたことが分かって。自分がつくったものが、誰かの生活を少しでも彩ることができたかな。皆さんの優しいメッセージが心に染みわたってもっともっと頑張りたいって心の底から感じました。そして、自分を支えてくれている方々をもっともっと大切にしていきたいと思っています。

今回の作品は、学生生活の集大成であり、あくまで私の通過点です。歌も演奏もパフォーマンスも、まだまだ修行中なのですが、今後も出会った人1人1人を大切にして活動を続けていければと思います。

300枚限定で作った作品なので、残りは約200枚。最後の1枚を渡すその時まで、丁寧に。想いを届けられたらと思っています。


最後に

橋本理沙に出会って、私の音楽を聴いてくれて、作品を手に取ってくださった皆様、本当にありがとうございます。今後もマイペースに活動を続けていくので、見守っていただけたら嬉しいです。


橋本理沙

#シンガーソングライター #音楽



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