中学校のおもいで

中学に上がる時にこっちに来て、最初に住んだ家の下の階に同級生の女の子が住んでいた。
中学に入ってからその子と、友達のバスケ部の子と一緒に登校させてもらっていた。

バスケ部の子は初めて会った時にキャラメル食べる?ってディズニーのおみやげを私にくれたんだけど、お菓子なんて絶対学校に持って行っちゃダメだと信じてた私はめちゃくちゃ驚いてしまった。というかだいぶ引いていた。

入学してすぐの頃、下の階の女の子が放課後遊ばないかと誘ってくれた。

近所のイトーヨーカドーに行くと知らない女の子たちが数人いた。
私以外は全員同じ小学校の子たちだった。

みんなでプリ撮って、フードコートで携帯見ながらおしゃべりして。
当時の郊外に住む中学生がよくする遊び方だけど、そこにいた子たちは私の小学校にはいないタイプの子しかいなかった。

なんというか、みんな、チャラい...。
言葉使いとか雰囲気とか、田舎のちょっとチャラい子な感じがして。

そこにいた子たちはその後ほぼ全員ソフトボール部に入部していた。ソフト部はチャラい子の巣窟だった。あと女子の揉め事の巣窟。

そんな感じで、引越ししたてのまだまだいい子ちゃん(というかそれが当たり前の環境ではあった)の私は正直、内心めちゃくちゃ驚いていた。というかだいぶ引いていた。


家に帰って、まだ引っ越してきてしょんぼりした気持ちをうっすら持っていた私は、その日の出来事を涙ながらにママに話した。
ショックを受けたママは こんなのもう捨てよう、スッキリしよう と言って私と一緒にプリを破って捨ててくれた。

後日、下の階の子には半泣きで 申し訳ないけど私はひとりで学校にゆっくり登校するね、と伝えた。


チャラいあの子たちとは合わなかったし、嫌なグループだったな~とずっと思っていたけど、実はそんなことなんて無かったんだろうなって今になって思う。

キャラメルをくれたバスケ部の子も、よく知らない私と遊んでくれたソフト部の子たちも、嫌な顔せずに登校してくれた下の階の子も、みんなそれぞれすごく気を使ってくれていたんだろうなって。

申し訳ないことしちゃったなと思っている。
たぶんみんなもう覚えてないだろうけど。

まあでも じゃあ中学時代あの子たちとイツメンになれたかというとそれはまた別で。

いまこうしてごめんねって思えるくらい、もう年月は経ってしまっていて私は大人になったんだなって思う。

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