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CHを攻略せよ!

配役が出ましたのであらすじ各キャラの解説を駆け足で紹介します。オチまで完全にわかってしまうため、ネタバレが嫌な方は大至急ページを閉じてくださいね。

CHの世界観

この作品がジャンプ本誌で掲載され始めたのは1980年代半ば。このため連絡手段には時代が色濃く反映されています。携帯電話はなくもちろん公衆電話。そして何より特徴的なのが、新宿駅東口の伝言板に「XYZ」と書くという依頼スタイル。「XYZ」はアルファベットの最後の3文字であり、つまりもう後がないから助けて欲しいことを意味します。これを獠や香、槇村などが確認して依頼者に通じ、どんなに苦戦したとしても最後は絶対に獠が事件を解決するというのがお決まりの流れ。このためネタバレが意味をなさない作品として有名で、原作ファンはこの予定調和を期待してしまう習性があります。このあたりの感覚は「シティーハンター ネタバレ」でググるとわかるかと。

ちなみにこの記事内のネタバレは「ストーリーの本筋まで完全に把握したいけど原作を読む時間も体力もない」という方のためにオチのオチまで完全にネタバレすることを意味するので今一度注意してください。

なお獠たちは全ての依頼を受けるとは限りません。まず獠の耳に入る前に香が依頼を選別しているような描写がありますし、なにより獠が依頼を受けるポリシーとして「心が動かされる依頼しか受けない」というのがあるからです。まあだいたい美女からの依頼ばかり受けたがるんですけどね。

そうそう、これから先やたらハードでかっこよくフィーチャーした解説で各登場人物を紹介していきますが、美女からの依頼を受けたがるという説明でおわかりの通り、獠やその周囲の男性陣は基本スケベ野郎です。それを香を中心とする女性陣がハンマーや鉄拳で制裁するというのもお決まりのパターン。そのあたりあらかじめご承知ください。

主要人物解説①

先に主要キャラである5人の簡単なプロフィールを紹介しながら、それぞれの関係性を確認していきましょう。なお以下は原作登場順です。

〇冴羽 獠 さえば・りょう(演:彩風咲奈/少年時代:千早真央)

主人公で凄腕のスイーパー。受ける依頼は殺しとボディーガードが多い。孤児。「シティーハンター」は新宿裏社会での獠の通り名である。服装はいつも同じだが内部にいろいろと装置や武器を仕込んでいる。表向きはマンションオーナー兼冴羽商事の社長。女性は絶対に殺さない主義を持つ。喫煙者。

〇槇村 秀幸 まきむら・ひでゆき(演:綾凰華)

始めに指摘しておくが主要男性陣には珍しい非スケベ。妹に香がいることからファンの間では槇村兄と呼称される傾向がある。悪は絶対に許さない主義で、父親の遺志を継いで警察官になる。麻薬の存在を心底憎んでいる。面倒見がよく、一見冴えない外見をしているが実はイケメン。暴走する獠を上手くコントロールできる、獠の良き相棒「だった」…。

〇槇村 香 まきむら・かおり(演:朝月希和)

槇村兄の父親が追っていた犯罪者・久石の娘で、その追跡中に久石は事故死した。その後槇村家へ引き取られる。槇村兄の父親はいずれ生みの母の指輪を香に渡そうと思っていたが無念のうちに死亡。その役目は槇村兄に引き継がれ、香の20歳の誕生日に真実を告知されるはずだった。男勝りな外見。意外と銃の扱いも上手い。

【ポイント1】ユニオン・テオーペとエンジェルダスト

早めにこの正体を理解した方がいいでしょう。以降単にユニオンと呼称します。中南米を中心に暗躍する麻薬組織で、日本進出を狙いますが獠に再三邪魔され一度は撤退します。その後勢力を拡大し、ユニオンは全米を牛耳るほどの発展を見せますが、それを可能にしたのが麻薬・エンジェルダストの開発です。

エンジェルダストを投与された人間は超人状態となります。撃たれても刺されても痛がらず、おびえず、ひたすら襲いかかるゾンビのようになってしまうのです。この状態となった人間に対処するには、基本的に即死する攻撃を与える他ありません。

このユニオンを率いるのが英真なおきさん演じる海原神(かいばら・しん)であり、物語の真のラスボスです。海原についてはもう一つ重要な役割がありますが、これは後ほど。

【ポイント2】獠と槇村兄と香の関係

物語冒頭ですでに獠と槇村はタッグを組んでいます。そんな中、日本に進出したいユニオンが当時関東を支配していた暴力団のトップ・西岡を葬って欲しいと獠たちに依頼してきます。その対応にあたった槇村兄でしたが、自らの信条により依頼を断ったため無残にも致命傷を受けてしまいます。なんとか獠の元へ帰ってきた槇村兄は、父から預かっていた指輪を獠に託して力尽きるのです…。

獠は香の元へ急ぎます。指輪を受け取った香はごく自然に兄に代わって獠のパートナーになることを決意。ここでユニオンに命を狙われる獠(と香)という関係図ができあがり、ふたりは力を合わせて依頼を解決していくようになります。

ちなみに物語の序盤、このユニオンをひとまず撤退させることになった一連の流れの中に真那春人さん演じるジェネラル(将軍)が登場します。ユニオンの幹部でしたが獠の始末に失敗し海原に召喚されます。海原から最終通告を受けたジェネラルは今度こそと意気込み、最終的にはエンジェルダストの助けを借りて獠を狙いますが、あえなく木っ端みじんに…。海原からの最終通告を受ける場面は額に「死の烙印」を焼かれるというように非常に儀式的に描かれているため、数ある見せ場のうちのひとつになるのは確実でしょう。

〇海坊主 うみぼうず(演:縣千)

本名を伊集院隼人という。元傭兵でファルコンというコードネームの方が有名。純情でお色気に弱いピュアな性格。ただし外見は非常にいかつい。自由奔放な獠に対して真面目な海坊主。互いをライバル視しているが実力は認め合う仲。海坊主の名付け親も獠で、お返しに新宿の種馬という愛称を贈っている。獠の生い立ちについてもそこそこ知っているほう。

【ポイント3】海坊主と美樹の関係

恋愛に関して海坊主はとにかく消極的です。パートナーである星南のぞみさん演じる美樹に結婚を迫られた際、その難から逃れるために「獠を倒したら結婚してやる」という出まかせを言ってしまいます。美樹と獠はバトルを始めますが、美樹を危険な裏社会に関わらせたくない海坊主は美樹に代わって獠と対決することに…。

美樹は元々孤児で、それを保護したのが海坊主。美樹に戦闘のあれこれを仕込んだのは海坊主であり、美樹が本当に大事すぎて、裏社会に巻き込んだことを後悔していて、しかし自分が彼女を守りきる自信もなくて…という海坊主のじれったさがキーポイント。海坊主の視力が低下したりといろいろと紆余曲折を経て、最後の最後でめでたくゴールインとなります。いっしょに喫茶キャッツアイを経営。

【ポイント4】海坊主と香の関係

香にとって海坊主は師匠のような存在。海坊主はある意味自分と同じく女心に疎い獠に振り回される香をいつも気にかけています。なお、海坊主のパートナーである美樹も香にとっては頼れる存在となっていきます。

〇ミック・エンジェル(演:朝美絢)

終盤、表向きのラスボスかのように獠たちの前に現れる。アメリカ人。とにかく私情は一切はさまず容赦なく殺しをやる。スケベ度は獠をも上回る気がする。ターゲットに恋人がいる場合は悲しませないようにまず自分のものにしてから始末するポリシーを持つ。ただしこのポリシーについて海坊主は「恋人を奪うという行為自体をただ楽しんでいるだけ」とみている。

【ポイント5】香の銃

ミックが登場する終盤は美樹が香に銃の指南をするエピソードから始まります。どうして上手く撃てないのか思い悩む香の横で美樹は香の銃が細工されていることに気づきます。もともとその銃は亡き槇村兄のもので、獠によってわざと照準が狂わせてありました。これをきっかけとして獠と香、そしてミックの三角関係が幕を開けることになります。

【ポイント6】ミックと獠の関係

獠はかつてアメリカにいた頃があり、ミックはそのときの親友でした。しかしユニオンの海原からの依頼を受けたミックは獠を殺しに日本を訪れます。ふたりが出会ったとき始まるのが撃ち合い。それぞれの弾がなくなるまで撃ち合うというのがふたりの挨拶なのです。

それを済ませてからのふたりは非常に仲良さげに見え、本当にミックは獠を殺すつもりなのかと香は疑心します。しかしそこは殺しに私情をはさまないミック。淡々として殺す意思を見せるミックに香は不安を覚えます。

【ポイント7】獠とミックの間で揺れる香

ポリシーに従いまずはいつものように獠のパートナーである香を口説きにかかるミック。最初はいつもの調子でミック(とついでに獠も)を跳ね返していた香でしたが、美樹が口をすべらせて銃の細工の件を彼女に教えてしまったのをきっかけに獠に自分は信用されていないのではないかと悩むようになります。ミックが的確に狙撃法を教えてくれたのもあって、獠を捨てて自分のパートナーになれと迫るミックを前に香はつい顔を赤らめてしまいます。だって獠は銃の手ほどきなんてしてくれなかったから…。

【ポイント8】初めての感情にとまどうミック

ふだんなら冷静にそして冷徹に事を運ぶはずのミック。しかし香の「獠のパートナーとしての自分」へのこだわり、そしてその実直さにいつの間にか心打たれてしまっており、香を本気で好きになっていたことに気づきます。そんなミックに対し、香は獠にパートナーとして認めてもらうために決闘をふっかけます。しかしもうミックは香を撃つことはできません。そうこうしているうちに獠が現れ、ミックに対してお前の相手は香ではなく自分だと主張。続けて香は関係ないと獠が言い放ったとき、香はやはり自分はパートナーとして認めてもらえないのだと嘆きます。もちろん獠が銃の細工をしたのは亡き親友から預かった大事な香に人を殺めて欲しくなかったから関係ないと突き放したのは危険から遠ざけるためでしかなく…。それらを感じとったミックは負けを認め獠を殺すことをあきらめます。そして獠は改めて香に照準を合わせた銃を手渡し、パートナーになって欲しいと告げるのでした。

さて、ここまでの一連の流れがストーリー展開の要になることは間違いないでしょう。序盤は獠と槇村兄、そして槇村兄と入れ替わりに香が登場。中盤のメインの進行は海坊主と美樹を中心に、この後紹介する各依頼人や野上家がドタバタしつつ、終盤にミックが登場という流れ。ただこの先もだいぶあるのですよね…。尺が気になりつつ、ラストの展開について解説します。

冴羽獠の生い立ち

お気づきだと思いますがミックはユニオンを裏切りましたね。つまりここからはミックもユニオン、つまり海原に狙われる側となります。物語の黒幕はすでに説明したように海原です。そして結末を語る前に知っておく必要があるのが獠の過去にまつわる話です。ここからしばらくはオチに繋がる要素だらけになりますし、ついでに原作における結末まで一気に書いていきたいと思います。物語の核だけは伏せた状態で観劇したい方はスクロールを頑張って「主要人物解説②」まで飛びましょう

【ポイント9】まずは略年表をチェック

これまで登場したキャラと、プラスして重要なキャラに関するエピソードをまとめたものがこちらです。

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びっくりしましたでしょうか?なんと獠は海原に保護された過去を持つのです。つまり海原は育ての親。結末につながる展開が気になるところですが、先に年表に新たに出てきたキャラのうち教授とその助手である名取かずえを紹介しておきます。

○教授(演︰橘幸)

獠が海原に保護されて軍を離れるまでをゲリラ時代と呼ぶ。その際の軍医がこの教授。エンジェルダストを投与され廃人となった獠を救う。麻薬治療の第一人者だが幅広い情報通でもある。訳ありな過去を持つ登場人物が多い中、彼ら・彼女らが怪我や病気をした際に唯一頼れる存在。もちろん重度のスケベ。

○名取 かずえ なとり・かずえ(演:華蓮エミリ)

教授の助手。いろいろあって獠に好意を抱くが香の存在を知りあきらめる。終盤ミックのリハビリに尽力し、ついに恋仲に発展する。スイーパーに復帰しようとするミックを心配する。最終的にはミックがニューヨークで起こした会社に参加することになり、教授の元を離れる。

【ポイント10】なぜミックは獠を殺しに来日したのか

海原は獠の育ての親。なのになぜ海原はミックに獠の殺害を依頼したのでしょうか?

まずミック側の視点からみていきます。一般的なスイーパーにとって、海原率いるユニオンは絶対的な存在です。逆らえるはずもなく、ミックは獠を殺しに来日します。ここからはミックが獠を殺すことをあきらめた後の展開になります。

【ポイント11】ペンダント

帰ることになったミックを獠や香、そして海坊主が見送りにきます。場所は空港。ミックは香にずっと大切にしてきたペンダントを渡します。それはミックが幼い頃、初めて狩猟に出て成功したときの弾をチェーンに繋げたもの。森の精霊が宿っていて、怪我などから身につけた者を守ってくれると言います。

別れ間際、ミックは今回の依頼者が海原であることを獠に告げます。獠はてっきり莫大な金と引き換えに引き受けただけ(ミックはそういう男だから)と思っていたので驚きますが、同時に海原に逆らうことができなかったミックの立場に気づきます。時すでに遅し。ミックが乗った飛行機は大空の真ん中で大破するのです。もちろんそれはユニオンのしわざで…。一方それを海上でのんびりと見ていたのが海原でした。

【ポイント12】冴羽獠の過去

かつての海原は度重なる戦争で正気を失い、率いていたゲリラ軍の兵のひとりをだましエンジェルダストを投与しました。その兵が獠であり、無敵状態となった獠は敵を壊滅させます。この敵が海坊主のいた部隊です。敵のうち海坊主だけは生き残ります。獠は教授の治療を受け、禁断症状に苦しみながらなんとか回復します。ちなみにこの一件について、海坊主は獠を許しています。無敵状態の暴れた獠が引き起こしたあまりにもむごい惨状を受け、軍は海原を追放したのでした。

時は現代、海原は大胆にも獠の元を訪れます。前後して上述した獠の過去についてが説明されます。ユニオンの暗躍と発展を誇りに思う海原。その様子を見た獠は涙を流します。確かに今となっては海原は許しがたい敵ではあるのですが、親代わりとなって育ててくれた事実は変わらないから…。

海上にたたずむ船では海原が待ち受けていました。獠は海原を殺しに向かおうとしますが、香に育ての親を殺せるのかと問われます。逆に獠は香に仇討ちのためについてくるのかと問うのでした。

【ポイント13】まさかの人物登場

先に海坊主が船に乗り込んであらかた海原の手下を片づけておいてくれたおかげで獠と香は割とすんなり船内部に侵入します。海坊主がくることを予想していなかった獠に、海坊主はかつてエンジェルダストによって無敵状態となった獠が壊滅させたのは自分の部隊だったと告げるのです。まさに仇を討ちにきたのですね。時限爆弾がしかけられた船内で一行は海原を探しますが、彼の策略で早々に獠と香(+海坊主)は行動を別にするしかなくなります。獠は海坊主に香を託したのでした。

獠と別れた香たちはふたたび海原の策略にはまりつつ、とある部屋にたどり着きます。するとそこに人影が。なんとそこにいたのは死んだと思われていたミックだったのです。ただし正確にはエンジェルダストを投与されたミック。海坊主は全く歯がたたずやられてしまいます。それを見ていた香は混乱のさなか、海原によって別の部屋に連れていかれます。まもなくその部屋に獠も到着して…。

【ポイント14】なぜ海原は獠を殺したいのか①

船の侵入者は全て殺せという命を受けていたミックは次々に攻撃をしかけます。あまりにむごい仕打ちに香は海原になぜ獠を憎むのか問いかけます。獠を父親として愛していたのではないかと…。海原は愛も憎しみも似たようなものだとしか言いません。

【ポイント15】ペンダントの記憶

ミックの悲惨な姿を見て、獠は楽にしてあげたいと銃を向けます。その様子を見た香はミックの元に飛び込み、ペンダントを見せながらミックを抱きしめます。正気を取り戻しかけたミックでしたが、海原の声かけによりふたたび暴れ始めます。しかしミックが次に飛びかかったのは獠たちではなく電子機器。火花に包まれ感電したミックは床に倒れ込んでしまいます

【ポイント16】なぜ海原は獠を殺したいのか②

ミックが基盤を破壊したため爆弾がいつ爆発するかわからなくなってしまいました。極限状況におかれた獠は海原に一対一での決闘を挑みます。それを受けた海原があるスイッチを押すと室内に丈夫なガラスの壁が出現。獠および海原側と、香・なんとかその場までやってきていた海坊主・倒れたままのミック側に完全に隔たれてしまいます。

ここで新しい情報が。海原の左足は義足であり、その義足にたびたび爆弾を装着したりしては獠たちの手を焼いていました。海原の左足が失われたのは幼い頃の獠を守ったから。それをきっかけに獠は海原を実の父親のように信用するようになります。

敬愛する海原から仕込まれたからこそ絶大な力を得たことを理解しつくしている獠と、愛する獠に可能な限りを教え尽くした自負のある海原。このふたりの思いが交錯しながら、ふたりはほぼ同時に銃を引きます。勝ったのは獠。海原のつま先に例のペンダントが絡まりバランスを崩したのも一因でした。

【ポイント17】ガラス越しのキス

勝ちの余韻にひたる間もなく爆弾が作動します。そこにかけつけた美樹が香側に突破口をもたらしたことで、獠は香に逃げるよう命じます。香はこれを拒否して留まろうとしますが、獠が必ず生きて脱出することを約束してくれたため従います。その前にガラス越しに口づけをするふたり…。

【ポイント18】親子の最期の時間

取り残された獠と瀕死の海原。獠は脱出をもくろみますが、海原に不可能だと告げられてしまいます。続いて海原は獠に爆弾が詰まった自らの左足の義足を撃ち、船底に穴を開けて脱出するように言います。正気に戻りつつある父と、この時点で父の全ての想いを理解していた息子。最期の会話をかわした後、海原はついに事切れるのでした。

【ポイント19】結末

沈む船の周りで美樹や野上冴子が必死に動き回り香たちを助けます。最後に助けられたのは獠。ミックは依然として瀕死の状態でしたが、かつての獠と同じように教授の治療を受け、名取かずえの支えもあってなんとか命をとりとめます。

ここまで原作における物語の最初から最後までを紹介しました。これ1幕でおさまるの?という気持ち、わかります。わかるんですが、なんと恐ろしいことに中盤に挿入されると思われるエピソードがまだわんさかあるのですよ…。

主要人物解説②

さてまずは先ほど出てきた野上冴子とその家族から。

○野上 冴子 のがみ・さえこ(演:彩みちる)

槇村兄の元同僚で警視庁特捜部の警部補。めんどくさい案件(正攻法では手に負えないような案件)があると色じかけを餌にして獠に押しつける傾向がある。槇村兄が好きだったことを彼が亡くなってからはっきりと自覚する。ナイフ遣いの名手。野上家の長女。

【ポイント20】冴子と香の関係

冴子と香は獠との間で三角関係のような微妙な関係に見えがちです。しかしあくまでも冴子は槇村兄のことが好きだったし、その忘れ形見である香も大事なのです。一方香はそんなことは知らずに冴子を敵対視したりします。

○野上 麗香 のがみ・れいか(演:希良々うみ)

元刑事で探偵。元同僚が殺されたことをきっかけにその犯人を探し出すために警察を辞めた。獠のマンションの向かいにRN探偵社をオープンさせる。獠のことを好きだが相手にされない。野上家の次女。妹の唯香の書く小説のネタにされがち。

○野上 唯香 のがみ・ゆか(演:有栖妃華)

高校生にしてミステリー小説家。話のネタは姉たちや獠をモデルにしがち。終盤になって登場するキャラで、物怖じしない肝のすわった性格。野上家の三女。

○野上警視総監(演:奏乃はると)

冴子たちの父親。男の子が欲しくて頑張り続けた結果5人姉妹が生まれる(唯香の下にさらに双子の姉妹がいる)。親バカで娘たちに縁談を持ちかけたりして追いかけ回すので避けられがち。思い込みが非常に激しい。唯香のエピソードに出没しがち。例にもれずスケベ。

続いて獠に依頼を出してくる依頼者、またはその関係者の面々を紹介します。いずれも原作登場順。

○竜神 さやか りゅうじん・さやか(演:花束ゆめ)

父親である信男は竜神会の会長。とある事件をきっかけに彼に借りを作ってしまった獠は、信男の娘であるさやかのボディーガード(表向きは家庭教師として)を依頼される。

○麻生かすみ あそう・かすみ(演:羽織夕夏)

別名怪盗305号。普段は野暮ったいおさげの少女だが、その正体は先祖代々伝わる泥棒請負人。狙うのは黒いチューリップの球根で、獠に盗んで欲しいと依頼してくる。

○結城礼子 ゆうき・れいこ(演:沙羅アンナ)

美人な看板アナウンサーで政府と暴力団の癒着をスクープする。獠はそのボディーガードを頼まれる。その心の奥底には外見ではなく実力で自分を見て欲しいというプライドが。

○冬野葉子 ふゆの・ようこ(演:野々花ひまり)

フリーのジャーナリスト。シティーハンターの正体を暴くべく取材に奔走する。原作のエピソードはやたらコメディ色が強い展開。

さらにさらにこんな人物も登場します。

○北尾 裕貴 きたお・ひろたか(演:眞ノ宮るい)

冴子のお見合い相手(7人目)。容姿は槇村兄にそっくりな刑事で、そのためか香を翻弄する。獠を逮捕しようと執念を燃やすが、獠と香の関係をそばで見ているうちにふたりを理解して撤収する。

○エラン・ダヤン(演:汐聖風美)

ロキシア王国の第2王子。双子の弟として生まれたばかりに兄のシュロモに何もかも奪われたと逆恨みし国をのっとろうとする。

以上が原作中の存在が確認され、かつ名前や設定の大きな変更がないと思われるキャラになります。以降は原作中に似たような名前・もしくは設定のキャラが確かに存在するが、確実なことは言えないキャラたちです。

○アルマ・ダヤン(演:夢白あや)

原作ではセリジナ公国のアルマ王女。王位を継いだら最後国外へ出られなくなるのでその前に日本へ視察にきた。当初、妃華ゆきのさん演じる侍女のサリナとは獠のスケベ対策のため入れ替わっていた。暗殺されそうになるが獠たちの活躍によって阻止される。役名にダヤンという姓がついたことから、エラン・ダヤンのエピソードとまとめられるか?

○新宿の婆(演:沙月愛奈)

新宿の街で飲み屋を経営する。

○伏見 劔 ふしみ・つるぎ?(演:久城あす)

伏見財閥の当主。獠に依頼された案件の中で鍵となるダイヤの持ち主。原作では単に伏見。財閥の幹部を演じるのが一禾あおか?さらにこの案件の"犯人"役が天月翼か?

○政 まさ?(演:諏訪さき)

関西の暴力団の一身。アニメのみ登場のキャラか全く別の人物かはたして?

そして最後にオリジナルキャラと思われる方々(または申し訳ありませんが覚えておらず見落としてしまっている方々…)

○小林 知花是 こばやし・ちかぜ?(演:千風カレン)
○小林 豊 こばやし・ゆたか?(演:彩海せら)

こちらのおふたりは夫婦でしょうか?カレンさんの役は別名「宇都宮 乙」があるよう。

○ねこまんまのママ(演:杏野このみ)

スナックのママか?

○ぺぺ(演:透真かずき)
○アキ(演:愛すみれ)
○マスター/桜木(演:桜路薫)
○シスター雪(演:白峰ゆり)
○勇梨/三井 ゆうり/みつい?(演:叶ゆうり)
○織田 隆治 おだ・りゅうじ?(演:星加梨杏)
○南 敦 みなみ・あつし?(演:望月篤乃)

芸名もじりが見られたりするが…謎…。
これ以上はお手上げです。アニメと映画まではちょっと把握しきれないので情報求む……!

Get Wildはいかに?

CHで忘れてはならないのがエンディングのGet Wild。静かなイントロが鳴り響く中、おもむろに動き出した獠がクサいポエミーなセリフを言いながら立ち去っていくのがお決まりです。はたしてGet Wildは使われるのでしょうか?ただこの曲の場合、全力で踊る姿が見たくなる…!

ここまで駆け足で説明してきました。退団者に対する気持ちを整理する間もなく、寂しさを紛らわすかのように徹夜で書き散らしただけで恐縮なのですが、みなさんの観劇の一助となりましたら幸いです。

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