数千人の悪徳プロデューサーがAI音楽を作っているDiscordの内部を紹介します
数千人の悪徳プロデューサーがAI音楽を作っているDiscordの内部を紹介します、というVICEの記事が面白かったのでまとめです。
背景
先週、AIを使ってドレイクとザ・ウィークエンドの声を使ったオリジナル楽曲「Heart on My Sleeve」が流行した
インターネット上で数百万回聴かれた後、メジャーレーベルからのクレームで削除された
AI音楽は他にもリアーナがビヨンセの「Cuff It」を歌ったり、ドレイクとカニエ・ウェストがカーディ・Bとメーガン・シー・スタリオンの「WAP」を歌ったり、大量に出てきている
AI音楽がより身近になり人気が出るにつれ、文化的な議論の中心となっている
AIクリエイターは、音楽をより身近なものにする方法としてこの技術を擁護
一方、多くの音楽業界関係者やその他の評論家は、クリエイターを著作権侵害や文化的流用で非難
AI音楽最大のDiscordサーバー「AI Hub」
AI Hubと呼ばれるDiscordサーバーでは、最もバイラルなAIソングを生み出すAIミュージッククリエイターの大規模なコミュニティが開催されている
3月25日に作られ、現在21,000人以上のユーザーを抱えている
AI Hubは、AI音楽の制作と共有に特化し、曲の作り方を教えてくれるガイドもあり、特定のアーティストの声を模倣した既製のAIモデルも、新しいクリエイターに提供される
作った曲を投稿したり、トラブルシューティングの質問をお互いにすることができる
AI Hubの開発者「サーバーがこれほどまでに成長するとは思ってもみなかった。わずか1カ月で2万人の会員を抱えるまでになった。私たちのサーバーが偶然にも巨大な新技術のハブになったのですから、かなりシュールです」
「サーバーの開始当初はほとんど私がモデルを作っていましたが、私たちのコミュニティは今までに70個以上のモデルを作っています。」
このコミュニティでは、多くのメンバーがAI音声モデルの改良に多くの時間を費やしており、定期的に新しいバージョンがリリースされている
AI音楽の作り方
AI音楽を作るのは驚くほど簡単
Discordに掲載されている手順を参考にAIカバー曲を作ってみたところ、わずか数分でできた
GoogleのColabプラットフォームで実行できるコードテンプレートと、テンプレートに挿入できる30人以上の人気歌手のAI音声モデルが用意されているため
別の歌手の声を使ったカバー曲を作るには、まずYouTubeから曲をダウンロードし、いくつかの無料サイトを利用してバックトラックとアカペラボーカルを分離し、アカペラの音声ファイルをAIを使って新しい声に変換し、音楽編集ソフトを使って2つのトラックを合わせるという方法をとる
AI音楽は自由を与える
アーティストの数は限られている
最も才能のある人でさえ、自分が興味を持ったすべてのアーティストと仕事をすることはできない
AIがそれを解決してくれる
音楽業界との衝突
AI楽曲の動画が投稿されるとすぐに削除されることも多く、音楽業界の新たな課題としてレーベルやパブリッシャーが取り組んでいる
市場を希釈し、オリジナルの創作物を見つけることを難しくし、アーティストが作品から報酬を得る法的権利を侵害しているとの懸念の声
これを受けて、AI Hubのルールには、"流出物、音声ファイル、違法ストリーミングなどの著作物の違法配信を行わない"、"誰かの知的財産や権利を侵害しない "といったことが盛り込まれた
Musicfy
音楽をアップロードし、アーティストを選ぶだけで、歌わせることができるアプリケーション
AI音楽はますます簡単になってきている
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?