【シノビガミ】オフィスハック・ウィズ・シノビ【シナリオ】

 注意:このシナリオはダイハードテイルズ様「オフィスハック」の二次創作です。また、実在かつ進行中の事件を参考にしているため、人により不謹慎な描写を含みます。それ故に改変を許可しています。

オフィスハック・ウィズ・シノビ

シナリオスペック
タイプ:特殊型 リミット:2(PLには非公開)
プレイヤー人数:3人 中忍推奨、背景あり。使用功績点は10点まで(【弱点】を取ると増えます)。背景なしの初期作成3忍だと少し厳しめかもしれません。
奥義改造なし。断ちクリ怖い。

原作との相違点
T社は六大流派のみならず外道流派までもが構成員である、という設定を設けています。四七ソも複数の流派から構成されます。原作と違いバディ制ではありません。

トレーラー
 「T社のウェブページが重い」「広告がない割には変だ」四七ソのあなたは通勤時にこのようなツイートを見た。そういえば最近、ウェブページにスクリプトを仕込んで逮捕されたやつが居るらしい。オフィスに到着した直後のあなた方に言い渡されたのは、これにまつわる厄介な”調整”指示だった。――日本一アブナイ人事部、出撃。

ハンドアウト
PC1:
【使命】あなたはT社の新入社員である。あなたの【使命】は、T社に馴染むことである。
【秘密】新入社員の中でもあなたは優秀だ。故にサカモトという外部コンサルタントから引き抜きのオファーを受けている。クライマックスフェイズ開始時に「他のPCと協力し、彼らの使命を達成させる」か「外部コンサルとともに彼らの両方を戦闘脱落させる」か選択し、【本当の使命】とすること。また、この秘密を知る者は「外部コンサルタント」に対して情報判定を行うことが出来る。

PC2
【使命】あなたは四七ソのベテランだ。あなたの【使命】は、今回問題となっているcoinhive設置事件の首謀者を倒すことである。
【秘密】どうもこの事件、T社内部だけの話ではなさそうだ。この秘密を知っている者は「外部コンサルタント」に対して情報判定を行うことが出来る。

PC3
【使命】あなたは四七ソの中堅だ。あなたの【使命】は、今回問題となっているcoinhive設置事件の全容を掴むことである。
【秘密】あなたは、ターゲットとなるオフィスの近くにヘリが航行するという情報を掴んだ。2サイクル目の終了時に【使命】を達成できていなければ、首謀者が逃亡し即座にシナリオが終了する。また、PC2が【使命】を達成できていない場合、【使命】達成による功績点が-2される。

外部コンサル-サカモト
【使命】あなたはT社の信用を失墜させようとしている。あなたの【使命】はPC2の【使命】を達成させないことだ。
【秘密】この秘密は「プライズ:違反活動の証拠」としても扱う。このプライズの秘密は所持者のみが閲覧できるが、自由に複製でき、自由に受け渡しもできる。これはcoinhive設置事件の全容である。あなたは弟をこのろくでもない会社で過労死させられ、T社を恨むようになった。復讐の機会を伺っていたところ、ITには疎いが当座の資金を必要としている部署を見出す。これ幸いとトラップ入りの技術を提供し、金儲けをさせていたところで人事部に嗅ぎつけられた形となる。この秘密を知る者は任意のタイミングでクライマックスフェイズに突入できる。

プライズ
ハンドアウトを参照すること。

シーン表(2d6)
2:手入れされていない地下水路の奥。あなた方に忍鮫(基本182ページ)相当の白いワニが襲いかかる! 戦闘を行うこと。勝利した場合、戦果として兵糧丸1つを得られる。
3:第二人事部の五六シスが”調整”していたようだ。真っ赤に濡れたヨガボールとならず者社員の死体が転がっている。
4:手入れの行き届いた地下水路。こまめに中身の補充されている自販機が立っている。
5:六十階棟の屋上、空中テラス。キヨスクでは新聞を売っている。
6:休憩所。意識の高い社員がバターコーヒーを飲みながらホラを吹いている。
7:ソフトウェアの開発オフィス。赤軸の控えめなタイピング音が無機質な部屋に響く。
8:かつて違法マイニングファームが行われていたであろう、コンクリ張りのオフィス。セキュリティは無効化されている。
9:地図にないオフィス。風が通る壁を破壊すると五~六階分の高さがある吹き抜けの空間が現れた。
10:エントランス。高速で動き続ける回転ドアを通り、エレベーターの列に並ぶ。
11:四七ソオフィス内。コーヒーマシンがある。社内で醸造された難解なExcelを睨みながら、何かを企む。
12:ドアを開けたらそこはならず者社員の巣窟だった! 彼らはあなた方が人事部であることを確認すると3Dプリンタ拳銃を手に襲いかかってくる! 既に調整許可は下りているため、シーンに登場しているPCと同じ数の戦闘員(基本184ページ)と戦闘を行うこと。勝利した場合、戦果として遁甲符1つを得られる。

シナリオの進行
導入フェイズ
 四七ソのボス、室長から今回の事件の概要を告げられる。内容は「T社管轄の全ウェブページの20%にCoinhiveが設置されていた。Coinhive関連の裁判が結審していない今、これを放置するのはコンプライアンス的にまずい。だから、ブッ殺してきちゃって」ということである。
メインフェイズ
 シーン表は上記の専用のものを使用する。特にマスターシーンはない。2サイクル目終了時にPC2,3のいずれかが「違反活動の証拠」を所持している場合は、強制的にクライマックスフェイズへ移行する。PC1のみが所持していたならば、クライマックスフェイズへの移行はPC1の選択に委ねられる。PCのいずれも所持していなければ、室長から「首謀者が逃げられた」と告げられ、シナリオは終了する。
クライマックスフェイズ
 GM自身の手で邪悪に演出されたエネミーと戦闘を行う。他の社員を捨て駒にしたり、憎しみからくる罵詈雑言を浴びせたりしよう。PC1が四七ソ側についた場合は「機神(基本188ページ)+造化(基本183ページ)」が登場し、PC全員と戦う。PC1がサカモト側についた場合は「狂的科学者(基本186ページ)」が登場し、PC2,3を目標に戦う。
エンディング
 ここに挙げたエンディングは一例である。より良い案が浮かんだ場合自由に演出すること。
四七ソの勝利
 サカモトは調整される。戦闘が終わったことを知った第一人事部の事務員が後片付けを始め、いくらかやりとりしたところで終了する。
サカモトの勝利withPC1
 サカモトとPC1は到着したヘリにともに乗る。サカモトはT社を打倒する壮大で邪悪な計画を語り、いくらかやりとりしたところで終了する。
サカモトの勝利(ソロ)
 サカモトは到着したヘリに対し「遅いぞ!」と言いザイルに捕まり飛び去る。後に残るのは高笑いだけである。



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