Peter Broderick 4/23来日公演を予想してみた

きたる4/23にビルボードライヴ東京にて一夜限りの来日公演(2セット制)を行うピーター・ブロデリック。来日は2016年にLiricoが企画したツアー以来、3度目となる(エフタークラングのツアーサポートを含めると4度目)。今回もソロでライヴを行うとのことで、彼の最新のライヴセットをイメージしながら期待を高めたい。

ピーター・ブロデリックの音楽性はとても多岐に渡っており、かつ非常に多作なため、彼を追いかけるひとはなかなか大変だろう。「捉えどころのない音楽家」という評価があることも理解できる。そしてそこが魅力のひとつでもある。大別するとしたら、「歌心あるフォーク」「ピアノを中心としたポスト・クラシカル」に分けられ、そこにエレクトロニカだったり、エクスペリメンタル、アンビエントがたまに加わる。リスナーにとっても、ピーター・ブロデリックのピアノが好きなひともいれば、歌が好きなひともいるだろう。

これまでの2度のツアーはそれぞれ異なる内容だった。前回2016年の来日ツアーはソロ・ピアノ・アルバム『Partners』に合わせたソロ・ピアノ・セットをメインに、主にアンコールにアコースティック・ギター弾き語りを加えたセットだった。ピアノのセットはピーターにとって念願で、来日ツアーで初めて披露された。過去にギターで作られた楽曲のピアノ・ヴァージョンが特に秀逸だった。

静謐で美しいピアノの調べ。ソロ・ピアノがいまも彼のライヴの中心となるだろう。

彼が長く住んだ米オレゴン州ポートランドで、ピーターは10代の頃からさまざまなアーティストのセッション・ミュージシャンとして音楽活動をはじめた。そのポートランドで培われた歌心はこのようなギター弾き語りで披露してくれるだろう。

2011年の最初の来日ツアーはいまではインディー・シーンのなかではトップ・アーティストのひとりとなったニルス・フラームとのジョイント・ツアーだった。「世界中、その国でベストの音楽ホールでプレイしたい」と、その野心を隠さないニルス・フラームと、一方でアイルランドに移住し、よりマイペースな活動を行うピーター・ブロデリック。この親友ふたりの差はとても興味深いし、このふたりが一緒に来日したことはいま考えると奇跡に近い。このツアーではピーター・ブロデリックはサンプラーを使用しつつ、ピアノとヴァイオリンを演奏し、歌も歌っていた。

今回の来日では8年ぶりにヴァイオリンも持ってくることが予想される。その場合はやはりヴァイオリンの演奏をループさせることになるだろうか。

そしてあとはもちろんアーサー・ラッセルのカヴァーソングを忘れてはならない。先日リリースされた『Peter Broderick & Friends Play Arhutr Russell』についての制作秘話やアーサー・ラッセルの家族との出会いを語ったMonchiconのインタヴュー記事をぜひチェックしていただきたい。何曲演奏されるかはわからないが、アーサー・ラッセルのカヴァーも絶対に演奏するとのこと。

Spotifyで予想というか希望のセットリストでプレイリストを組んでみた。2年半ぶりの再会をともに楽しみましょう。

<Peter Broderick Live in Tokyo 2019>
公演日:2019年4月23日(火)
会場:ビルボードライブ東京
*1日2回公演
時間: 1st ステージ 開場 17:30 開演 18:30 / 2nd ステージ 開場 20:30 開演 21:30
料金:
サービスエリア ¥6,500
カジュアルエリア ¥5,500(1ドリンク付き)
※ご飲食代は別途ご精算となります。

出演: Peter Broderick (ピーター・ブロデリック)

[ご予約] ビルボードライブ東京 03-3405-1133
http://www.billboard-live.com/
〒107-0052 東京都港区赤坂 9 丁目 7 番 4 号 東京ミッドタウン ガーデンテラス 4F

公演詳細:http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=11438&shop=1

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