【制作ストーリー】高い汎用性を誇るメリノミッドレイヤーの制作は糸を知ることから始まった~【LIRGE】メリノウールプルオーバーシャツ~
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【制作ストーリー】高い汎用性を誇るメリノミッドレイヤーの制作は糸を知ることから始まった~【LIRGE】メリノウールプルオーバーシャツ~

Naoya Machida

個人的にメリノウールの服はよく山に着ていく。ただいくつか持っている中で、相性の良しあしがわかってきた。どうやら国産のメリノは肌に合わないようなのである。某ガレージブランドの国産メリノのベースレイヤーを着た時、とんでもなく獣臭がしてしまったのだ。そのほか、北欧系のブランドや某大手ファストファッションのメリノでも大丈夫だったのにである。その謎を突き止めたく、おそらくメリノについて国内でも有数の識者のもとを訪ねた。

わかったこととしては、どうやらメリノの本場ニュージーランドではメリノにグレードがあるらしく5つのグレードに分かれているということ。私の肌に合ったメリノはどうやら上から2番目のグレードのメリノであることである。などほど、そういうわけだったのか。で、そんな良質なメリノをどこで手に入れればいいのか?また果てしない素材探しの旅が始まった。

取引先や知り合いをあたり半年ほど経ったころ、どうやらイタリアの生地屋がニュージーランドのメリノを扱っているという情報を仕入れた。その生地屋のメリノを扱っていないかと、国内の生地問屋に連絡を送ったところ1社が取り扱いがあるという連絡をくれた。そこで見せてもらった生地こそLIRGEが求めていたものだった。肌ざわり匂い今まで着てきたメリノより質の高いことは明らかだった。生地が決まった瞬間だった。

そのころシャツのデザインはできていた。私自身シャツはあまり着ないのだが、それは手入れがめんどくさいからである。誤解を解いておくとシャツは好きだ。できれば毎日でも着たい。自分みたいなおぼこい顔の人間は服装で中和しておきたいのである。ただ、しわのついた服を着るのが嫌なのでシャツを着ていないだけだ。なので手入れが楽なシャツがあればとつくづく思っていた。

そうなると、しわになりにくい生地でシャツを作るか。もしくはアイロンをかけやすいシャツを作るかである。
私の性格的にまず前者から考えた。しわになりにくい生地はある。しかしそれは100パーセントではないし、シャツ本来のシャリ感が失われるものだった。これはまだ生地を探す余地がありそうだ。次にアイロンをかけやすいシャツを作る方向だ。シャツにアイロンをかけるときにめんどくさいのは衿と前身ごろのボタン周りである。まてよ、いっそのこと前開きじゃなくしてあげればいいのではないか?それがプルオーバーシャツの起点である。

結果、プルオーバーシャツにメリノウールが適応されたのは季節とタイミングの問題だ。しかし春夏になって適した素材が見つかれば、同じパターンで春夏用を作ればいいこと。

初代プルオーバーシャツがこうして誕生した。


▼予約ページはこちら_11月7日(日)まで



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Naoya Machida
「登山を嗜好するひとのワードローブ」をテーマにLIRGEというブランドで登山服を作っています。学生時代は古着屋に勤めながら年間100万円ほどを服に費やす洋服フリーク。その後、上京し就職と同時に登山を開始。国内では日本アルプス全般を季節問わず登りつつ、海外でも登ります。