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大人のための国語ゼミを読んだら文章の整理整頓の仕方がわかって嬉しい!という話

大人のための国語ゼミという本を読んでワイワイする会をこの前やった。

大人のための国語ゼミというのはこの本である。

「わかりやすい文章がよいのはわかる。でもわかりやすいって何?」と長年思っていたのだが、この本を読んで目からウロコが落ちる体験をめちゃくちゃした。要は自分は、文章の整理整頓ができていなかったのである。

「大人のための国語ゼミ」は8章からなっている。このうちの「第3章 言いたいことを整理する」と「第4章 きちんとつなげる」が特に良かった。

まず第3章の話をする。

「第3章 言いたいことを整理する」では、「わかりやすい文章とは、一回ですっと頭に入ってくる文章である」「そのためにやることは3つ。1.余計なことは書かない。2.話題ごとにまとめる。3.書く順序に注意する」とあった。これだけ見ると「あたりまえじゃん」と思ってしまうが、この本に書いてある悪文と良文を見て「自分はそれがわかっていなかったのか……!」と痛感した。

自分は文章を一度全部ざっと目を通して自分なりにわかりやすいよう再構成しながら読むクセがある。つまり相手の文章のとっちらかり具合に関係なく読むし、相手にもそれを暗黙のうちに要求していたようなところがある。しかし人に見せる文章なら、他人にも主張の場所がわかりやすいよう整理整頓するべきだ。なるほど!!!思考の汚部屋をそのまま公開していたのでは他人からはどこに何があるのかわからん!!!確かに!!!

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でも整理されていない文章って一番その人のクセが出るし、過剰に整えられてもやだなと少し思う。みんながいががでしたかブログみたいな文体になったらやだ~~~。

第4章について。

第4章は「きちんとつなげる」である。「きちんとつなげる」とは何かというと、適切な接続表現を用いて文と文の間の重み付けを明らかにし、文脈を浮き上がらせることだ。

例えば第4章の冒頭に「『散歩した。疲れた。』いきなりこういわれたとしよう。(中略)しかし、その2つのことの関係はどうなっているのか。『散歩した。だけど、疲れた』なのか、『散歩した。にもかかわらず、疲れた。』なのか、『散歩した。だから、疲れた。』なのか。あるいは、『散歩した。それはそれとして、疲れた』なのか。」とあり、「そこまで執拗に関係性を明示するの!?」と驚いた。しかし、言われてみると「わかりやすくする」とはそういうことだ。物事の関連性を形作るのはまず接続表現であり、次に文と文の間の物理的な近さである。なるほど!!!(わかりやすい文章を心がける)書き手にとって、文脈は文章の上に作り上げるものなのか!!!

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この本の良いところは他にもあるので、ぜひみんな読んで思考のクセを見つけてみてほしい。自分はこの本を通じて文章がかなり書きやすくなったように感じた。謎の理由で輪読できてよかった~~。

人間の資本が増えます。よろしくお願いします。