017 資本主義と共産主義について

1.017
2.資本主義と共産主義(ゴータ綱領批判による)について
3.ぽん
4.2017年前後
5.某ブログ
6.資本主義と共産主義の比較分析
7.
マルクスの以下の文が参考になります。

マルクスは『ゴ-タ綱領批判』の中で共産主義社会を低い段階と高い段階に区別し、
低い段階では「能力に応じて働き、労働に応じて受け取る」、
高い段階では「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」という
基準が実現するという見解を述べた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/共産主義

身分制度は、このどちらにも当てはまらない形態、「身分に応じて働き、身分に応じて受け取る」となり、本人の資質、努力が報酬にあまり当てはまらないことになります。
反対に資本主義は、「能力に応じて働き、結果に応じて受け取る」となり、本人の資質、努力が十分報われることになります。
身分を基準にしている制度と、能力を基準にしている制度、体制間競争が起こったらどちらが勝つかは明白です。

ですが、ここで問題が。
王様と奴隷、どれだけ結果の違いとして現れるでしょうか?もちろん、資本家と労働者もです。その差があまりにも大きかったため、共産主義が提唱されてしまいました。
それで現在の資本主義は、修正資本主義となり、
「能力に応じて働き、結果に応じて受け取る」をピラミッドの頂点にして、
「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」をピラミッドの底辺にして、
能力の平等(実力による差別)と、結果の平等をミックスさせることになりました。

このことから、修正主義が機能すると言うことを前提としますと、共産主義革命が起こることは原理的に考えられず、資本主義体制が続くこととなります。

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