084 外征軍隊と防衛軍隊の違いについて

1.084
2.外征軍隊と防衛軍隊の違いについて
3.ぽん
4.20221002
5.某Discord
6.日本型とアメリカ型の軍隊の違いについての考察
外征軍隊と防衛軍隊の違いについての考察
7.
今話題のロシア軍の弱さについての考察です。
軍隊の強さについては戦略や戦術や軍隊構成など様々な理由があるとは思われますが、自分が関心を持ったのはロシア軍の兵士のその士気の低さであります。
今現在の士気の低さは、短気で終わるはずの戦争が長引き、精鋭と呼ばれる一軍の兵士が損耗したこと。そのため錬度の低い二軍、三軍級の兵士が前線を支えることになったためと言うのはあります。

日本型   一軍が戦い、二軍、三軍は補欠になる→精鋭ばかりが強い軍隊
アメリカ型 一軍も二軍も三軍もそれぞれ戦う→人材の全体層が厚く、経験値の大きい軍隊

日本型は、一軍が損耗したらてき面に弱くなります。おそらくロシアも同じような教練体制を敷いていたはずです。

それに加えて、アメリカみたいな理想心による兵士統治と日本みたいな愛国心による兵士統治の違いがあります。アメリカ軍は民主主義を守る軍隊、自衛隊は日本国民を守る軍隊と言うやつです。よく考えてみたらわかりますが、アメリカ、イギリスみたいに母国を遠く離れて戦う外征的な軍隊は、その距離の遠さが故に母国を守ると言う愛国心に頼れなくなってきます。そのため外征軍と防衛軍では求められる忠誠心の対象が違って来ると推察されます。

防衛軍隊→母国周辺で戦う→愛国心による兵士統治で十分である 日本、ロシア、中国
外征軍隊→母国から遠く離れる→理想心による兵士統治が必須になる アメリカ、イギリス、ソ連、イスラム(テロリスト含む)

おそらくソ連の場合は、共産主義と言うイデオロギーに対する忠誠心を求められていたため、外征軍隊の役目も十分果たせたと思われます。しかし、ソ連からロシアになり、イデオロギーに対する忠誠心から愛国心に対する忠誠心へと対象が移行するにつれ、ロシア軍は防衛軍隊へと変質する羽目に陥りました。そのため、ウクライナに遠征したロシア軍はその愛国心を保てなくなり士気がガタ落ちすることになりました。それならば今のロシア軍も中国軍も国防以外の目的で使用する場合、その能力が減退することとなります。
もしこの仮説が正しいとしますと、同じく愛国心に頼っております日本の自衛隊も長期間の外征には精神的に耐えられない可能性がございます。また、習近平が共産党思想統治を進めておりましたのも、プーチンが外国のロシア系住人に対する保護意識を高揚させていたのも、本能的にこのことを察知し外征軍隊並みの軍隊統治を目指し、士気を高め維持し続けようとしているのかも知れません。
いずれにしろ、今後国外での活動の活発化も見込まれる日本の自衛隊も、もはや愛国心ではなく理想心=民主主義と言うイデオロギーでの軍隊統治が大きく必要になってくると思われます。

まあゼレンスキーならもう気付いているかと思われますが、ウクライナのロシア軍に対して認知戦を行う上では、もはやこの戦争は祖国防衛ではないと言うことを周知徹底させることができれば、更なるロシア軍の士気低下につなげられるかとも思われます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?