200629 待つこと

なんとなく書けばそのうち鎮まるだろうと思っていたのに、一向にその気配はなく、むしろ止めどなく溢れ出る一方だ。これは一体どうしたものか。

こういうときに「ちょっと今混乱してるので助けてくれませんか」と、誰かにお願いしたり何かに縋ったりすることが、私は下手なんだな。こればかりは今すぐどうこうできるものじゃないわけで、今はとりあえずひたすらジタバタしてみるしかない。
バタついている間は、あとどれくらいバタつけば水面に浮上できるのか、全く予想を立てることができない。少しずつ太陽の光が見えてくるならまだしも、薄靄のかかった視界にはなかなか晴れ間が見えてこないし、そうしてもう今にも力尽きて息が切れそう…という頃になって、ようやくパキッとした空の青が、突然目の前に開けてくることもある。

見渡す限り真っ暗だと、もう一生そのままなんじゃないかという気がしてくるわけだけど、ここが辛抱のしどころだよな。「必ず夜は明ける」とか言われても「夜は追いかけてくるし、暗くて怖いから私は今すぐ抜け出したいの」って気になるし、怖いものは、どうしたって怖い。
それは仕方ないとして、大事なのは、その怖いという気持ちに飲み込まれて完全に溺れてしまわないようにすること。「ああ、今私は怖がっているな」と、例えば今書いてる文章とか、方法はなんでもいいから、少しでも怖がる自分を外側から眺める練習を積むこと。外からの目を養うことができれば、「私が望もうが望むまいが、時は流れ続けるし季節は巡るし、そう考えると夜が永遠じゃないのは当たり前だよな」ってことにも、自然と気付けるようになる。

深夜2時に「今すぐ日の出が見たい!」とか言っても私は神様ではないんだから、まあ、待つしかないよね。そういうタイミングでも、ただひたすら待ち続ける時間のことを「無駄、浪費、解決の先送り」みたいに思わないようにしようね。だってそうでしょ、日の出の時間を自分で決めようとするなんて、ものすごくおこがましいことだと思わない?神様になる野望は捨てよう。待つのがせいぜいやっとだよ、気長に待とう。