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日本語能力試験1級はどのくらい難しい?実際に解いてみた!

こんにちは!  認定NPO法人Living in Peace 難民プロジェクトです。

12月5日は日本語能力試験(JLPT)の実施日でした!

日本語能力試験とは、「日本語を母語としない人の日本語能力を測定し認定する試験」で、世界で最も受験されている日本語の試験です。JLPTと呼ばれ、国際交流基金と、日本国際支援協会が共同で運営しています。

年に2回、7月と12月に行われており、世界中で開催されているため、海外に住んでいる人も受験できます。

5級(N5)が一番やさしく、1級(N1)が一番難しい検定となっており、2020年12月のN1の合格率は約40%です。(日本語能力試験公式HPより)その合格率の低さから、難しい試験のように見受けられます

日本語能力試験のレベルの目安は以下の様になっています。

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(日本語能力試験公式HP参考に作成)

英語でいう英検やTOEICのように、昇進や進級、就職で活用されます。特に、就職に非常に有利になるということで、日本での就職を目指す多くの人々が受験します。

※LIPでは就職と日本語について取り上げた記事をアップしています。
「日本に住む難民は、就職活動でも語学が障壁に」
「人材業界座談会〜採用活動のリアル〜Vol.1 新卒採用編」


確かに、就職において日本語能力試験に合格することは大きなメリットがあり、日本の企業が採用条件に日本語能力試験1級(以降、N1)を求めてくる事も少なくありません。
日本のホワイトカラーの職種では高い日本語力を求める企業が多く存在しております。

しかし、外国人の採用基準として、日本語能力試験N1などと書いていても、
実際、日本語能力試験にどんな問題が出題されているか、気にしている日本人は少ないのではないでしょうか?

ということで、、、、


LIPメンバーで日本語能力試験N1の模擬テストを解いてみました!!

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N1の問題は、言語知識(文字•語彙)、読解、聴解(リスニング)の3つのテーマから構成されています。言語知識、読解で110分、聴解60 分の合計170分の試験時間で、マークシートで解答します。

今回は、3つのテーマを凝縮した40問をメンバー6人、30分で解いてみました。
今回参加したのは、日本生まれ日本育ちのLIPメンバーに加え、長年日本に住みN1を取得済みの海外出身メンバーです。日本語が堪能なメンバーが解くのであれば、満点が当たり前、そう思った方もいるのではないでしょうか?


なんと、、、参加したLIPメンバーに満点を取った人はいませんでした。
(40問中:39点が3名、36点2名、33点1名)

果たして、どんな問題が出題されているのでしょうか。

以下、テーマごとのLIPメンバーの感想をまとめてみました。

(例題については、最下部のリンクより模擬テストを解いてみてください。)

言語知識
・簡単に解ける問題の中に、間違えやすい問題が混じっていた。
・読みの問題では、似た意味の単語と読み間違えてしまった。
・多くの日本人があまり日常で使わない、まぎらわしい単語などが出題されていた。
・和製英語の問題が出題された。日本語での使い方と英語での使い方が違うものもあり、英語圏の人は間違いやすいかもしれない。
読解
長文読解
・高校受験の国語の試験を思い出すような難易度の高い問題が出題されており、頭をよく使った。
・「筆者の最も言いたいことはなにか?」という問いは、選択肢がすべて正解なのではないかと錯覚してしまう。
・受験で使ったような、回答としてありえない選択肢を消去していくテクニックが使えた。

聴解
リスニング問題
・内容はそれほど難しくないが、しっかりメモを取らないと情報がわからなくなってしまうため油断は大敵。

などなど、模擬テスト全体を通して、予想より難しかったというのが参加したメンバー全員の共通の感想です。

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N1取得済みの海外出身メンバーによると、「試験合格のためには、日常会話の勉強だけではなく日本語能力試験のための勉強も必要」とのことです。

確かに、試験では日常生活で使わない単語が多く出題されます。

文法問題では、論文などで見かけるあまり日常会話では使用しない言葉が比較的多く使用されていました。確かに日本語能試験のための勉強も行わなければ、高得点を取ることは難しいと思います。

今回、N1を解いてみて、日本語を改めて難しい言語だと認識するとともに、日本人が無意識に間違った意味で使っている言葉が多くあるのではないかと見直すきっかけになりました。

以上のように、N1は難易度が高く、普段使わないような日本語まで網羅しなければ、なかなか高得点は取ることができません。
そのため、N1取得の有無だけで、日本語ができるできないを判断することはあまり望ましくなく、N2やN3の方でも日本語が十分できる方もいらっしゃるのではないかと思います。

ただ、日本語を勉強している人は、N1合格を自分の目標にすることで、日本語の知識を深めることができます
そして、試験のレベルの高さから、N1を取得していると、就職や進学など、日本での生活に有利になるのは確かです。

これからN1を受験する予定の方は、試験本番で高得点を目指してみてください! 

また、日本語ネイティブの方は日本語能力試験の模擬テストをぜひ解いてみてはいかがでしょうか!?

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今回LIPで使用した模擬テストは下記のページからダウンロードしています。

     ↓↓↓
日本語能力試験公式サイト


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最後までお読みいただきありがとうございました!

執筆:里見 春佳(Living in Peace)

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