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【西武ライオンズ 今日の見どころ】前回7失点の髙橋光成 残り試合で自己最多勝利、最高防御率の可能性

●前回の復帰戦 150km/h超は 85球中4球だけ

【2日◇ライオンズ‐ホークス20回戦(ベルーナ)18:00】
前回8月26日のファイターズ戦で、今シーズンワーストとなる7失点。体調不良のため「特例2023」で登録抹消。調整登板なく‘ぶっつけ本番‘で臨んだ復帰戦だったが、そう甘くはなかった。

まず単純に球速が出ていなかった。前回ファイターズ戦は、5回85球を投げて、スピードガン表示が150km/hを超えたのが4球だけ。わずか4.7%しかなかった。

抹消される前の登板、8月8日のファイターズ戦では、8回116球を投げて、150km/hを超えた投球が34球。29.3%あったのだ。

球種の割合に違いがあり、ベルーナドームとエスコンフィールドと球場も異なっているので、単純比較でしかないが、26日の試合は明らかに、いつもの球速ではなかった。

あれから1週間、ゲーム体力や試合勘が、どこまで回復しているのか。まずは立ち上がりの髙橋光成の球速に注目したい。

●登板は残り5試合程度  昨季の12勝 防御率2.20を超えるには

きょう勝てば、3年連続4度目の二桁勝利となる。これまでに自身の登板数で最も早く二桁に到達したのが、初めて10勝をあげた2019年。ただ、このときは直後に右ヒジを痛めて、勝ち星を伸ばせず。10勝止まりとなっていた。

チーム試合数では111試合目と一番早かった2021年は、次の登板でも11勝目をあげて、はたして何勝するのかと思ったが、そのあとに4連敗。尻すぼみでシーズンを終えることになった。

自身最多の12勝をあげた昨シーズンは、9月6日に10勝目をあげたあと、さらに3試合に登板して2勝を上積みした。

髙橋光成 二桁勝利到達ペース

今シーズンの残り試合数が25。髙橋の先発機会は、きょうを含めて最大5試合といったところ。昨シーズンの12勝を超えるには、5試合で4勝しなくてはならない。

また、現在の投球回数が137イニング。きょうの試合で6イニング以上投げると、4年連続の規定投球回到達となる。ただ、前回の登板前の時点で1.98だった防御率は、すべて自責点の7失点が響いてしまい、2.36まで膨らんでしまった。

今シーズン1試合平均では6.85イニング投げている。仮にこのペースで、残り登板が5試合とすると、最終的な投球回は171イニングとなる。防御率を1点台に戻すには、自責点1以下でいく必要があり、かなり現実味はなくなった。

ただ、自責点5以下なら防御率2.16となり、昨シーズンの2.20を更新。キャリアハイを達成する可能性は、充分ある。

髙橋光成 残り試合到達予想

きのう(1日)の試合後、平良海馬が「やられたら、やり返すっていう感じです」と話していたが、髙橋光成は前回登板の7失点K・O。打線は2週間前に、ホークスの板東湧梧に6回3安打、ソロ本塁打2本の2得点に抑えられたばかり。チーム全体では、6月30日からの「西武特急シリーズ」では、ホークス相手に3タテを喰らっている。

きょうの試合には「やり返す」べきことが、たくさんある。

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