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【西武ライオンズ 今日の見どころ】内海 宇佐見を抑え チームの苦境を救えるか

●2週間前は 勝利の権利を持ちながら降板

【21日◇ファイターズ‐ライオンズ10回戦(札幌ドーム)14:00】
前日(20日)のプレーボール直後、レフトに定着しかけていた金子侑司が、右太もも裏を傷めて途中交代。否が応でも、開幕直後に離脱者が続出した挙句、交流戦初日にコロナ禍に見舞われた昨シーズンを、思い起こさずにはいられない。

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こんな苦境に陥ったタイミングだからこそ、修羅場を何度も越えてきたベテランの力を頼りたくなる。

ライオンズの先発は内海哲也、ファイターズが上沢直之。同じ顔合わせだった2週間前(5月7日)の対戦は、先に5回で降板した内海が勝利投手の権利を持っていたのだが、守備の乱れが出たライオンズが逆転を許し、上沢のほうが今シーズン初勝利を手にすることになった。

このとき内海から本塁打して「恩返しの一発」と話題を集めたのが、ファイターズの宇佐見真吾だ。ジャイアンツ時代の先輩にあたる内海について「なにも分からなかった自分に『ピッチングとは』というところを教えていただきました」と、感慨深く振り返っていた。

あらためてジャイアンツ時代の内海と宇佐見の記録を見直してみると、2018年にイースタンで3試合バッテリーを組んでいた。

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この年の内海は開幕を2軍でスタート、1軍初昇格は5月だった。追いかけるように、宇佐見のほうも6月中旬に1軍にあがったのだが、主に小林誠司、大城卓三がスタメンマスクを務めていたため、代打や途中出場がもっぱら。1軍の公式戦でふたりが組んだことはなかった。

前回対戦の記憶も新しい“師弟対決”の第2ラウンド、一球ごとの両者の表情や思惑にも注目したい。

●札幌ドームは9年ぶり  09年には日本一も経験

前回の登板時にも紹介した(初登板の内海がめざす 40代勝利と2000投球回)が、内海が勝つと、ライオンズ史上3人目の40代勝利、4人目の40代シーズン勝利となる。

札幌ドームのマウンドに登るのは、ジャイアンツ時代の2013年の交流戦以来。2009年の日本シリーズでは、日本一を決めた第6戦で勝利投手になった、想い出の球場でもある。

チームは4連敗で借金2。勝率5割で交流戦を迎えるためには、今日の勝利が不可欠だ。135勝左腕にチームを救ってもらいたい。

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