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【西武ライオンズ 今日の見どころ】石田裕太郎は中大の2年後輩 古賀とベイスターズ選手たちを結ぶ縁

●古賀と石田裕は 中大でバッテリーを組んだ先輩・後輩

【16日◇ライオンズ-ベイスターズ3回戦(ベルーナ)13:00】
横浜DeNAベイスターズの先発は、中央大学出身のルーキー石田裕太郎。1週間前の福岡ソフトバンクホークス戦でプロ初登板初先発初勝利、しかも少年時代からの大のベイスターズファンとあって、大きな話題を集めた。

この石田の、中央大学の2年先輩にあたるのが、ライオンズのキャッチャー古賀悠斗だ。もちろん大学時代にはバッテリーを組んでおり、古賀が4年生、石田が2年生だった東都大学1部秋のリーグ戦では、亜細亜大を相手に99球、2安打完封勝利、いわゆる“マダックス”を達成したこともあった。

この試合で古賀はリードだけではなく、亜細亜大先発の松本健吾(現・東京ヤクルトスワローズ)から、先制のソロ本塁打を放っており、攻守両面で石田をアシスト。主将にふさわしい活躍で、チームを勝利に導いていた。

●牧、坂本、宮城、三浦… 古賀と縁ある選手の多いベイスターズ

ベイスターズには石田のほかにも、古賀と縁の深い選手が多く在籍している。中央大つながりで言えば、牧秀悟は古賀の1年先輩で、牧は「2人で首位打者争いをしていて、最後は自分がもらった思い出があります。そのときはバチバチでしたよ(サンケイスポーツ 24年6月14日付)」と話している。

また、この3連戦の初戦にも登板した左の中継ぎの坂本裕哉は、福岡大大濠高校の2年先輩にあたる。イースタンを含めて、まだ古賀と坂本の対戦は実現していない。

現在ファームにいる1学年下の宮城滝太とは、17年春のセンバツで対戦している。古賀の福岡大大濠と、2年生エース宮城を擁する滋賀学園の2回戦は、延長15回の末、1対1で引き分ける熱戦に。2日後に行われた再試合では、3対3の同点で迎えた5回裏、2番手で登板した宮城から、古賀が勝ち越し2ランを打って、勝利している。

そして、この24イニングに渡った滋賀学園戦で合計326球を、ひとりで投げ切った福岡大大濠のエースが、現在ベイスターズの三浦銀二だ。三浦と古賀のバッテリーの活躍で、福岡大大濠はこの大会でベスト8に輝いている。

三浦との初対決は、来年以降に持ち越しとなる公算大だが、もしかすると、古賀が最も楽しみにしているのは、かつての盟友との再会かもしれない。

●石田裕 デビュー2戦2勝なら ベイスターズ新人投手初

そんな縁の深いベイスターズ戦なのだが、古賀自身も、この2試合続けてスタメンを外れている。より期するモノがあるだろう。

石田裕太郎より先に、プロ初登板初勝利をあげた武内夏暉にまつわる記事(ライオンズ史上初 武内デビュー2戦2勝なるか)で、これまでライオンズにはプロ初登板から2試合連続で勝利した投手がいないことを紹介したが、ベイスターズにも、まだデビューから2戦2勝した新人投手がいない(なお18年に、入団2年目だった京山将弥が、プロ初登板から3戦3勝した例はある)。

ぜひとも古賀には、先輩の意地に懸けても、球団新人初の快挙を目指す石田裕太郎の前に、立ちはだかってもらいたい。

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