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【西武ライオンズ 今日の見どころ プレシーズン編】源田を欠いたときの遊撃手候補は?

●昨季の源田欠場時は 5選手がショートを守る

あす16日、日本代表がWBC準々決勝にのぞむが、ライオンズファンにとっては、試合の行方と同じくらい源田壮亮の右手の状態が気になるところ。報道によれば、小指を骨折したが、守備練習には参加。今後もチームに帯同する予定とのことなので、早急の手術が必要になる度合いの負傷ではなかったようだ。

とはいえ、バッティングに支障をきたすようだと、31日のシーズン開幕戦にスタメン出場することは難しいかもしれない。

昨シーズン、源田以外にライオンズのショートを守ったのは、滝澤夏央、山田遥楓、山野辺翔、中山誠吾、長谷川信哉の5選手。なかでも源田がコロナウイルスの影響で欠場している間にみせた、滝澤の溌剌としたプレーは記憶に新しいところ。

22シーズン ライオンズ ショート出場選手
22シーズン ライオンズ イースタン ショート出場選手

いまのところオープン戦は1軍帯同していない滝澤だが、イースタンの春季教育リーグの試合には出場しており、もしも源田が間に合わなかったときには、有力な代役候補となるだろう。

●大学ジャパンで松本航、佐藤隼輔のバックを守った児玉

ここまでオープン戦では、ドラフト6位ルーキーの児玉亮涼、プロ3年目の山村崇嘉、長谷川、4年目の川野涼多がショートで出場(3月14日現在)。9日のドラゴンズ戦で、山村が今年のチーム対外試合初ホームランを放つなど、アピール合戦が続いている。このなかでは、新人ながら大学、社会人を経験している児玉が、安定感では一歩リードといったところか。

23シーズン  オープン戦 ライオンズ ショート出場選手 成績

九州産業大時代から、その守備力が高く評価されていた児玉は、大学ジャパンにも選出。2018年の日米大学野球では松本航の、19年の同大会では佐藤隼輔のバックで、それぞれショートを守っていたことがある。

やはり大学、社会人を経てライオンズ入りした源田の1年目と較べると、オープン戦での打撃成績は劣っているが、開幕までの残り2週間で、どこまでプロの投手に慣れることができるだろうか。

17シーズン オープン戦 源田壮亮オープン戦 成績

●実績ある平沼、呉念庭 佐藤龍もショートを経験

そのほか実績のある選手では、ファイターズ時代にショートを守ることの多かった平沼翔太がいるし、佐藤龍世もファイターズにいた昨シーズン、ライオンズでは経験のなかったショートで2試合出場している。

もうひとり候補にあげたいのが、チャイニーズ・タイペイ代表としてWBCを戦った呉念庭だ。源田にポジションを奪われる格好となったが、そもそもプロ1年目だった2016年のシーズン後半は、ショートのレギュラーに名乗りをあげていた。

1軍の公式戦でショートを守ったのは、2020年のシーズン最終戦(11月9日ホークス24回戦)が最後なのだが、イースタンでは昨シーズンも1度ショートに就いて、ノーエラーで試合を終えている。その打撃力と、ほかの選手とのポジションの兼ね合いを考えると、久しぶりにショートでの起用があっても面白いかもしれない。

●源田がいる・いないで大きく変わる勝率

じつは昨シーズン、源田が先発出場していた試合は57勝48敗3分と大きく勝ち越していたのだが、源田が不在だったときは15勝20敗と負け越しており、その存在感の大きさは明らかだ。

22シーズン ライオンズ 源田出場別チーム勝敗

まずは源田の回復を待つばかりだが、ここが千載一遇のチャンスだと眼の色を変えての開幕スタメン争いが、チームの底上げにつながり、結果的にプラスに働くことを祈りたい。


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