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【西武ライオンズ 今日の見どころ】スミス どこまで伸ばすノーヒット&無失点

●近藤真一はデビュー10イニングノーヒット

【28日◇ホークス‐ライオンズ6回戦(PayPayドーム)18:00】
勝てば、3カード連続の勝ち越し。今月2日以来、26日ぶりの勝率5割に復帰となる今日の試合。昨シーズンは勝率5割まではいくのに、なかなか貯金1の壁が破れず、そのままBクラスへと沈んでいった。行けるときに、一気に行っておきたい。

先発は19日の来日初登板で、7回を1四球のみに抑えるピッチングをみせたスミス。ノーヒット&無失点のイニングを、どこまで伸ばすことができるのかに注目が集まる。

投手のデビューからの最長ノーヒット記録は、ドラゴンズ近藤真一の10イニング。1987年8月9日のジャイアンツ戦で、高卒新人プロ初登板ノーヒットノーランの離れ業を成し遂げた近藤は、続く16日カープ戦でも先発して1回裏をノーヒットに抑え、初被安打を許したのは2回裏1死からだった。

開幕からの連続ノーヒット記録では、1993年にカープの大野豊が11試合に渡って、いずれもリリーフで11  1/3イニングをノーヒットに抑えた例が確認できた。ライオンズでは、2020年に平良海馬がやはりリリーフで、9  2/3イニング無安打を続けたのが記憶に新しい。

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「デビューから」あるいは「開幕から」といった「括り」がなければ、先日マリーンズの佐々木朗希が達成した17イニングが、連続ノーヒットの最長記録。ライオンズでは西鉄時代の1964年、井上善夫による13イニングが最長だ。井上はこの年5月16日の阪急ブレーブス戦でノーヒットノーランを達成。次の登板となった東映フライヤーズ戦の1回表から4回表までを、無安打に抑えている。

ただし、マリーンズ佐々木朗希が17イニングパーフェクトをした際に報じられたように、日本プロ野球における連続イニング無安打記録は、公式な集計がなされていない。ここまでにご紹介した記録については、すべて手元の集計によるものであることを、お断りさせていただく。

●デビュー無失点の球団記録は、稲尾の22イニング

デビューからの連続イニング無失点のプロ野球記録は、1963年タイガースの中井悦雄による31イニング。外国籍選手では、2018年にジャイアンツのメルセデスが記録した25イニングが最長だ。

ライオンズでは「鉄腕」稲尾和久が1956年3月21日の開幕戦、大映スターズ相手に2番手で救援登板して以来、先発1試合を含めた6試合の登板で、合計22イニング無失点を続けたのが、デビューからの連続無失点の球団記録。外国籍投手では、2017年にシュリッターが来日初登板からすべてリリーフで、11イニング(11試合)を無失点に抑えている。

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今日の試合でスミスの射程圏にあるのは、近藤真一のデビューからの連続ノーヒット、大野豊の開幕からの連続ノーヒット記録。あるいは、ライオンズ外国籍投手のデビュー連続無失点記録の更新といったところ。ぜひ日本のプロ野球史に、バーチ・スミスの名を刻んでもらいたい。

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