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【西武ライオンズ 今日の見どころ】二桁勝利・チーム50勝・3試合連続完封・渡辺GM有終の美を懸けて 隅田がシーズンラスト登板

● 二桁勝利せず3年連続二桁敗戦だと ライオンズ投手で初めて

【4日◇イーグルス-ライオンズ25回戦(楽天モバイル)18:00】
49勝91敗2分で迎える2024年シーズン最終戦。勝てば、シーズン50勝に到達するが、敗れてしまうと、埼玉移転1年目だった1979年(45勝73敗12分)以来、45年ぶりに40勝台でシーズンを終えることになる。

先発の隅田知一郎は先週に続いて、二桁勝利への再挑戦になる。プロ3年目で初めての二桁勝利をする前に、隅田は今シーズンの10敗目を喫しており、入団1年目から3年連続での二桁敗戦となってしまった。

過去ライオンズにはプロ1年目から3年以上、二桁敗戦を続けた投手が、池永正明、加藤初、松沼博久、森繁和と4人いた。ただ、この4投手は、二桁敗戦をすると同時に、3年目以内に全員二桁勝利を達成していた。

もし、きょう隅田が10勝目をあげずにシーズンを終えることになると、ライオンズ史上初めての、入団1年目から1度も二桁勝利することなく、3年連続二桁敗戦した投手になってしまう。

●左投手の勝利の割合では ライオンズ史上最高の今シーズン

また、以前にも紹介したように、武内、隅田と複数の左投手が二桁勝利をあげるとなると、ライオンズでは2008年の石井一久(11勝)と帆足和幸(11勝)、18年の菊池雄星(14勝)と榎田大樹(11勝)に次いで3組目となる。
 
この08年と18年は、そのほかのリリーフ左腕も含めると、合計30勝を左投手があげていた。これは球団史上最多の左投手の勝利の数になる。
 
今シーズンは武内、隅田のほかに、佐藤隼輔が2勝、菅井信也、羽田慎之介が1勝ずつあげており、現段階で合計23勝となっている。

勝利の数では08年、18年に及ばないものの、今シーズンはチーム49勝のうち左投手で23勝と、その占める割合は46.9%にも達している。これは08年(39.5%)、18年(34.1%)を大きく上回り、ライオンズ史上最高の割合になることが、すでに確定している。

このまま各投手が順調に成長していけば、ライオンズ史上初の「左腕王国」の形成が現実味を帯びてくる。

●3試合連続完封勝利に 今シーズン3度目の挑戦

武内夏暉、平良海馬の完封リレー、今井達也の完封勝利と、現在チームは2試合連続の無失点勝利中。今シーズンは5月29、30日の中日ドラゴンズ戦、そして8月20、21日のオリックスバファローズ戦でも、2試合続けてシャットアウト勝ちをしたことがあったのだが、3試合連続はできなかった。

それだけ難易度が高いのだろう。3試合連続での無失点勝利は、ライオンズ史上4度しか達成されていない。

隅田には、ぜひとも自身の10勝目と、チームの50勝目を完封勝利で飾って、渡辺久信GM兼監督代行のラストマッチを、せめてもの形で締め括ってもらいたい。

【読者のみなさまへ】
ライオンズファンにとっては、ひじょうに長く苦しいシーズンとなるなか、ご愛読、ありがとうございました。

この半年間、毎日のように「球団史上ワースト」「最低記録」といった話題ばかりを紹介してきた気がしています。

2020年以降の5シーズンで、Bクラスが3度、うち2度が最下位。多くのファンが不安に感じているのは、この低迷が指揮官の交代や外国籍選手の補強などで解決するものではなく、もっと根本的な問題に起因していること。ある種の「終わりの始まり」を予感させるところではないでしょうか。

いずれにせよ、落ち着かないオフシーズンになりそうですが、シーズン最終戦の本日をもちまして、記事の掲載をひとまず中断させていただきます。今後につきましては、シーズンの振り返りや記録モノ、チームに動きがあったときなど、不定期にアップしていこうと考えております。

ここの記事の後追いとしか思えないような、大手メディアの放送、記事などを見聞きする機会も増えてきました。みなさまの「フォロー」や「スキ」などのリアクションは、記事作成の大いなる励みになっています。あらためて御礼申し上げます。

今後も変わらず、ご愛読いただければ幸いです。


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