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【西武ライオンズ 今日の見どころ】球団最悪級の貧打のなか 髙橋光成 三重の連敗ストップなるか

●零封負けの回数は 球団ワーストを更新するペース

【17日◇カープ‐ライオンズ2回戦(マツダ)14:00】
1967年の球団ワーストに並ぶ、10試合続けての2得点以下。連敗は6に伸び、借金は13まで増えた。この6連敗中、3試合が無得点での敗戦。今シーズン62試合目にして、シャットアウト負けは早くも10度となった。

これまでのライオンズで、シャットアウト負けが最も多かったのは、1964年の19試合。ただ、この年はシーズン150試合制で、10度目のシャットアウト負けを喫したのも、開幕から104試合目だった。

昨シーズンもライオンズは、シャットアウト負けが18試合とひじょうに多かったのだが、それでも10度目のシャットアウト負けを喫したのは65試合目と、今シーズンより遅かった。いまのペースのままでいくと、今シーズンは球団ワースト記録を上回る、年間23度の零封負けを喫する計算になる。

ライオンズ シーズンシャットアウト負け回数

ちなみに、ライオンズ史上最もチーム打率が低かったのは、1967年の.222。現在(6月16日終了時)のチーム打率が.226だから、こちらも更新する可能性がある。今シーズンのライオンズの貧打は、球団史上最悪のレベルにあるのだ。

ライオンズ シーズン低打率 

●4試合勝ちなしの髙橋光成 この間援護は1点だけ 

きょう先発の高橋光成も5月13日に4勝目をあげたのを最後に、登板4試合勝ちがなく3連敗中なのだが、この4試合で髙橋がマウンドにいる間に、ライオンズ打線があげた得点は、6月3日ベイスターズ戦の4回表に外崎修汰のソロ本塁打による1点だけ。打線の援護なく、孤立無援の戦いが続いている。

髙橋 光成 登板4試合勝ちなし (援護率:髙橋登板中の味方得点×9÷イニング)

そして2021年から始まった髙橋光成の交流戦の連敗は、7まで伸びた。きょう、もし敗れてしまうと、連敗ストップは事実上来シーズン以降に持ち越しとなる。

交流戦  投手連敗  (7以上)

きょうの試合には、チームの連敗、自身の連敗、交流戦の連敗と、3つの連敗ストップが懸かっている。

カープ戦の登板は、髙橋が入団2年目だった16年6月15日に1試合あるだけ(5回2失点で勝ち負けつかず)。このときのメンバーで、いまもチームに在籍しているのは、田中広輔、菊池涼介、松山竜平の3人だけ。ほぼ初対決と言えるだろう(ちなみに、新井貴浩監督がこの試合で4番を打ち、髙橋から1安打している)。

一方のカープ先発の森下暢仁も、交流戦はデビュー4連敗と苦手にしていて、今年のホークス戦でようやく初勝利をあげたばかり。昨シーズンのライオンズ戦では、オグレディのソロ本塁打と古賀悠斗の適時二塁打による2失点で、負け投手になっている。

今回のチームの6連敗は、髙橋光成の登板試合から始まったもの。味方が1点も獲れないのなら、自分も1点も与えない。そんなエースのピッチングで、苦しみに沈むチームを救ってもらいたい。

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