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【西武ライオンズ 今日の見どころ】チーム打率は1割台目前 開幕4連勝中の東克樹に隙はあるのか

●2リーグ制後最低打率に近づきつつある今年のライオンズ

【15日◇ライオンズ-ベイスターズ2回戦(ベルーナ)14:00】
12日の広島東洋カープ戦の5回裏に、チーム36イニングぶりのタイムリーをはじめ、6安打を集中、一挙5得点した攻撃は、いったい何だったのか。その次のイニングから、またしても21イニング続けてタイムリーがない。

交流戦が始まる前ですら12球団最低の.214だったチーム打率は、さらに悪化。平沼翔太、外崎修汰、岸潤一郎、蛭間拓哉、佐藤龍世と、離脱者が次々出ているとはいえ、現在のチーム打率は.203と、ついに1割台が見えてくるところまで落ち込んだ。

ライオンズ75年の歴史のなかで、これまでシーズンのチーム打率が最も低かったのが、1967年の.222。埼玉移転後では、一昨年2022年の.229が最低打率になっている。このまま何の戦力補強やテコ入れのない限り、こうしたワースト記録を下回っても不思議ではない。

2リーグ制後のプロ野球で、最もチーム打率が低かったのが、1962年国鉄スワローズの.201なので、いまのライオンズのチーム打率は、プロ野球ワーストに近いレベルにあるのだ。

●東克樹の付け入る隙は 左打者とファーストストライク⁉

そんななか、きょうの相手先発は東克樹だ、昨シーズンプロ6年目で初の最多勝に輝き、今シーズンも開幕4連勝中の東は、今回がライオンズ戦の登板は初めてになる。

開幕から登板した11試合すべてで6イニング以上投げ、最も多くても失点3と、安定感抜群のサウスポーなのだが、今シーズンは左打者に被打率.314と苦戦している。

また、カウント別の被打率をみると、2ストライク時の.189に対して、0ストライク時には.482と、かなりの差がある。もちろん追い込んだあとのカウントで被打率が低くなるのは、どのピッチャーにもあてはまる傾向なのだが、ここまで極端なのは珍しい。

つまり、東がファーストストライクを取りにきたところを、ミスショットすることなく一発で仕留めることができるのか。それができなければ、おそらくきょうも「0(ゼロ)行進」が続くことになる。

●髙橋光成 開幕7連敗になると球団ワーストタイ記録

一方、ライオンズ先発の髙橋光成は、前回8日の阪神タイガース戦で交流戦の連敗が10に伸び、プロ野球ワースト記録を更新してしまった。

また現在、開幕から6連敗中だが、きょうも敗れて連敗が7に伸びると、ライオンズの球団ワースト記録に、52年ぶりに並ぶことになる。

昨年の横浜DeNAベイスターズ戦では、みずからのバント処理での悪送球で無駄な失点を与え、髙橋光成は負け投手になっている。

ライオンズはきのう(14日)も、守備のミスから自滅したばかり。交流戦での失策数は、12球団ワーストの13。これだけ打てないチームが、守りのミスを重ねていては、勝てるはずがない。プロと名乗る以上、まずはできること、やるきべきことを最低限やってもらいたい。

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