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【西武ライオンズ 今日の見どころ】埼玉移転後シーズン最低得点がほぼ確定 球団56年ぶりの不名誉な記録の可能性も

●延長戦の連敗記録に続き シーズン最低勝率も更新か   

【1日◇マリーンズ‐ライオンズ23回戦(ZOZOマリン)14:00】
「マリーンズのリリーフ陣を打ちあぐねているうちに、ライオンズのリリーフ陣がガマンし切れなくなって、決勝の1点を与えてしまっている」

きのう(30日)の記事で指摘した、今シーズンのZOZOマリンでの負けパターンを。そのままくり返して、サヨナラでの1点差負け。チャンスはつくっても得点はできない。これもまた今シーズン何度も見せられた展開の挙句、クライマックス・シリーズ進出の可能性も、完全に消滅した。

きのうの敗戦で延長戦の連敗は8に伸び、球団のワースト記録をさらに更新することになった。

今シーズンの延長戦は1勝10敗1分。シーズンに延長戦で10敗するのは、2009年以来14年ぶりとなるのだが、この年は延長戦で6勝していた。

ライオンズ シーズン延長戦10敗以上
ライオンズ シーズン延長戦1勝のみ

延長戦でシーズン1勝しかできなかったのは、2010年以来3度目となる(ほかに1979年に2戦2分だったことがある)。このまま延長戦の連敗をストップできずにシーズンを終了すると、この2010年に記録した延長戦の球団最低勝率(.111)を更新することにもなる。

こうした競り合いでの勝負弱さは、来シーズンに持ち越す大きな課題となる。

●昨年より本塁打が30本 得点が40減った今シーズン

また、シーズン140試合を終えて、現在のチーム本塁打がパ・リーグで最も少ない87本。2番目に少ないマリーンズとも8本差あり、残り試合数の違いを考えても、このまま最少の本数で終わることが濃厚だ。チーム本塁打数がリーグワーストになるのは、2013年以来のことになる。

パ・リーグ チーム得点・チーム本塁打(9月30日現在)

思い起こせば、昨シーズンの本塁打数はリーグトップの118本だったのだ。本塁打数がリーグ最多だった翌年に、リーグ最少へと転落するのは、ライオンズ史上初めてだ。山川穂高の不在、森友哉の移籍の影響が、モロに表れてしまっている。

本塁打だけでなく、チーム得点のほうも現在パ・リーグ最少の426得点。リーグ5位の464得点に終わった昨シーズンより、40点以上減っている。残り3試合で、昨シーズンを上回ることは事実上不可能で、得点力の向上を目指したはずのシーズンだったが、事態はむしろ悪化してしまった。

過去ライオンズのチーム得点が最も少なかったのは、西鉄時代の1967年の407得点。1試合あたりの平均得点が2点台だったのは、この年だけだ。

今シーズンの残り3試合で、もし合計2得点以下しかできないようだと、球団56年ぶり2度目の平均得点2点台のシーズンになってしまう。

ライオンズ 平均得点の少ないシーズン(2023年は、9月30日現在)

いずれにせよ、今シーズンのライオンズが、埼玉移転後、最も得点力に乏しいチームになることは、すでに確定しているのだが、これ以上の汚名や不名誉を重ねないよう、反骨心を感じる戦いを観せて欲しい。



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