見出し画像

あいコミュニケーション

今月に入ってから
自分が楽しむためだけの、ムフフな
藍建てをはじめた。

2つの藍甕を準備して

一つは通常どおりの藍。
もう一つは以前に藍建がうまくいかず
レスキューした藍で建てた。

いざ染液を作りはじめると
出だしの時点で、全然違うのがわかった。
2つを同じ方法で対応するのではないってことね、
と教えてくれたと思った。

まず、水に泥藍を溶かした時点で
泡の立ち方が全く違った。
そしてハチミツ・泡盛を追加していくと
もう全然様子が違った。

その違いが「すごい」違いだということに
気づけるようになっているのは
嬉しかった。

そして、そこから果たして藍が「建つ」のか、
日々の付き合いの始まり。

初めのうちは毎時間、様子を見に行った。
というより、あんまり何も考えてなかったけど
「しなきゃ」という気負いがないせいか
自然と藍甕の様子を見に行かずにはいられなかった。

少しの変化が見て取れるのが単純に嬉しかったし。

通常の藍は一目で心配ないのがわかる。
レスキュー藍の方は、華が現れるどころか
液の中の活性が低いことが見て取れる。
本当に些細な色味なのだけど
緑み(きみ)と、紫み(あかみ)がなかなか出てこないのだ。

途中経過、上のグラデーションがレスキュー藍、下のグラデーションが通常藍。
(しかもレスキュー藍の方は染めた回数は倍以上)

早目に判断して
消石灰水を足していった。

上澄のアクは濃くなり気になるけど、取り除くとまたphが落ちるので
アクの強みを無視して、phを上げることに集中することにした。
いつもより強気で消石灰水を追加して、
あとは「待つ」ことにした。
(攪拌は随時)
毎日の変化がかわいい。

通常通りの藍も、いつも以上にげんきで
染めたあとも布に紫み(あかみ)が残るほど
深みのあるあおが、美しい。
安心の中でのびのびとしていて、たのもしい。

そこへきてレスキュー藍の方も、すごい。
通常藍に比べると、
三倍くらい時間がかかったけど、
もはや「レスキュー」の状態を脱して
布を藍液から出して酸化するまでの間に見られる
特有のきみ(緑み)が、強く長く出はじめ、
見事に「あお」に染まりはじめた。

本当に、嬉しかった。
泥藍の時点で何か傷をつくってしまっても
失敗の経験を活かして
本来の素晴らしさを取り戻す、お手伝いもできるんだ。

これからも、そのとき、そのときに寄り添うように。
藍の意向を聴いていこう。
(藍が建つ、という意向じゃないことだってあるから)

10年かけて自分を救う旅をしてきた、自分とも重なった。
レスキュー=治療、癒し。
癒しを超えて、今、自分の色を生きはじめた藍。
なんとまあ、不器用で、愛おしい。

通常の藍はいわば、うちの子供達みたいで
ポテンシャルそのまんまで育っていられている感じ。

今は二つの藍甕とも、それぞれげんき。
安心の中で生きている。

それがこの色です♩

上が通常藍、下がレスキュー藍で染めたもの。

染め主の腸内が変わってきていることと
藍甕はリンクしていた!
どんどん対話がうまれている。
泥藍は「キン」そのもの。
その泥藍の元になる藍は森で育まれる。
その森に通って自分を整えている。
そこで💩もして帰ってくる。
腸がげんきになっている。

藍と腸のことについてはどこかで、また。

今日は、藍建日記でした。
お読みいただきありがとうございました。⤴️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?