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エジプトの夜、ラピスラズリ

ラピスは、ラテン語で「石」。
ラズリは、ペルシャ語で「青」。
日本語でラピスラズリは「青金石」。

ラピスラズリは数種類の鉱物が混じり合って
あの美しい青を作り上げています。

金は、黄鉄鉱。古代エジプトで崇められた石。
主神オシリスにささげられ、
死者の旅路を守るとされていました。

エジプトに伝わる『死者の書』
その140章にラピスラズリが登場します。
ラピスラズリを目の前に切り取り、
黄金でふちどった『ラーの眼』が護符として強力だと。

アッシリアやバビロニアで出土した
古い装飾品のラピスラズリは
ファラオに贈られていた貢ぎ物だったそう。
そしてファラオは、上質なラピスラズリを求め、
アフガニスタンまで交易路をひらき、
今から6000年前に、かの地にある
バダクシャン鉱山では既にラピスラズリが採掘されていた。

ローマでは女神ヴィーナスにささげられた石
恋人を守る石
日本では、またの名を「瑠璃」

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