護符のターコイズ
真夏の宝玉、ターコイズ。
アメリカ南西部に住むプエブロ
またはナバホ・インディアンたちの護符。
母なる大地と父なる大空の申し子。
神聖ローマ皇帝ルドルフ2世の侍医は、
ある日落馬したのにケガひとつせず、
かわりに石が割れていたと文献に残っています。
中近東では、王様や貴族が旅の護符として珍重。
持ち主に危険がせまると、まっぷたつに割れて
身代わりになってくれるとも。
濁った土耳古玉の空へ
かるく輝く風船だまが
繻子の月の浮き沈み
絹の胡蝶のやうに浮く ―― オスカー・ワイルド
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