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血潮

時に日本では血液の事を「血潮」と呼びます。多くの人は、「血潮」と聞けば「みなぎる」とか「燃える」とか生命の活力「うねり」みたいなものをイメージするのではないでしょうか。

私はそんなイメージです。重要なのは「潮」という漢字です。「塩」と同義という解釈でいいと思いますが「塩」がうねるのが「潮」みたいな感じですかね。「塩」これが重要なのです。なぜなら「塩」は生命活力の源だからです。

先日、知人が水を2㍑飲むのが健康に良いと言っていました。果たしてそうでしょうか。私は疑問を呈しこう答えました。

「水分と言うのは食物から摂るのが基本です。野菜や果物、肉、魚、日本人であれば味噌汁。水を飲むのは喉を潤したり、不足分を補う程度でいいと思います。」

人間の血液は成人男性で約5㍑です。そこへ普段の食事から摂る水分+αで余分に水2㍑が入ってくるとどうでしょう。単純な足し算、割り算で計算するものでは無いかも知れませんが、良いとは考えにくいですよね。

そもそも細胞というのは手も足も口も無いので酸素や栄養素など必要なものは細胞膜を通じ全て浸透圧により血液や組織液から取り入れています。

浸透圧というのは細胞膜の内と外の圧力で、細胞内はカリウムの濃度、細胞外(血液や組織液)はナトリウムの濃度により均衡を保っています。

よって、水を必要以上に飲むと言うことは、ナトリウム(塩)の濃度を下げると言うことです。そうすると外から内への圧力が弱まり、細胞は血液中から酸素や栄養素を取り込むことが出来なくなります。圧力差がもっと広がれば細胞膜が破裂し、細胞内の水分、細胞質自体が放出されてしまいます。

細胞が必要とする酸素や栄養素などを補給出来ず代謝や分裂などの生命活動が停止すると言うことは、その集合体である多細胞生物人間の死を意味します。それが部分的であれば病気、怪我と言うことです。この仕組みを知ればむやみやたらに水を飲むことの危険性、また、今流行りの過剰な減塩の危険性を理解できると思います。

もちろん人間には余分な水分や塩分(ナトリウム)を体外に排出する機能も有りますが、何事にも限度限界があると言うことです。

余談ですが、私の周りでも糖尿病の人はやたらと喉が渇き大量の水分を摂取します。これは薬の利尿作用により水分は排泄されるが、腎機能の低下により塩分がうまく排泄されず体液中の塩分濃度が高まるため、それを薄めようとする身体の反応です。

ついでに言っておけば、食卓塩など他のミネラルを排除した精製塩の主成分塩化ナトリウムだけの塩は化学物質であり人間の身体にとっては毒でしか有りません。海のミネラルたっぷりの天然塩を入手するのは困難ですが、最低でも粗塩を購入しましょう。

皆さんに日々の生活で意識して欲しいことは「血流」の大切さです。

「血流」と言うのは、「太古の海」から誕生した我々生命の祖先が海から陸に上がる時、身体の中に「太古の海」を持ち出したもの。すなわち、「血流=血潮=太古の海」なのです。

今も昔も生命は、酸素も水素も栄養もミネラルも、全ての"命の源"を「太古の海」から受領しているのです。

だから、血流の悪いところに「癌」が出来るし、病気、怪我が起こるのです。特に手先、足先の低血流は内臓の冷えをもたらすので、仕事中も休憩中も時々動かしたり揉んだり、気にかけて欲しいと思います。

追記

最近はスーパーなどで無料で汲める純水と言う水を置いているところが見られます。通常自然水にはミネラルが含まれています。(軟水120mg未満,硬水120mg以上)、対して純水はH2O水分子のみの自然界に存在しない化合物です。海洋から地上へ上がった我々動物の体細胞は現在も血液と言う海の中で生きています。純水は血液中のミネラルバランスを著しく狂わす可能性があります。これは飲むと危険です。

【参考】
人間に必要なミネラル一覧
1 マグネシウム
2 カリウム
3 カルシウム
4 リン
5 硫黄
6 ナトリウム
7 塩素
8 セレニウム
9 銅
10 亜鉛
11 コバルト
12 鉄
13 ヨウ素
14 クロム
15 マンガン
16 モリブデン
※これらのミネラルが全て海水には含まれています。

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