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飢餓ノススメ

そこにお日さまと土と二酸化炭素と水があれば生きていける植物。

一方で我々動物は他の生物を食べなければ生きていけません。

自然界における動物の暮らしは飢餓との戦いです。

だから動物は飢餓に備えた身体の機能を進化により獲得してきました。

一例を上げれば砂漠のラクダです。

体重約500kgに対し背中のコブには1/10に相当する約50kgの脂肪を蓄えています。

脂肪の主成分は炭素、水素。

脂肪を身体の中で燃焼させるとエネルギーを産生します。

不要な炭素は二酸化炭素として排出し、水素は酸素と結合して水を作り出します。

作り出す水の量は脂肪1g当たり1.07g。

なんとラクダは50kgの脂肪から53Lの水を作り出せるのです。

これが水の少ない砂漠で生きるラクダの身体の仕組みです。

ただこれはラクダに限られた特別な機能ではありません。

脂肪の貯蔵能力、貯蔵箇所の違いだけで、基本の仕組みは人間も同じなのです。

我々人間もラクダと同じように、飢餓に備え、蓄えた脂肪をいざというときはエネルギーや水に変換するという機能を持ち合わせています。

昔テレビのニュースで事故か何かで成人が全員絶命するなか、生後何週間の赤ちゃんだけが唯一生き残っていたというのを見た記憶があります。

生まれたばかりの赤ちゃんは飢餓に備え、お母さんからの母乳を脂肪としていっぱい蓄えているんですね。

人間も動物も赤ちゃんが愛らしいのは共通ですが、まるまるふっくらしているのはリアルに生命力なんだと言うことです。

我々動物を構成する細胞と乳酸菌など古細菌との違いはエネルギーを産生するという部分において酸素を利用出来るかどうかと言うのが大きなポイントです。

酵母菌などの比較的新しい細胞は好気性細菌と言って酸素を必要とするミトコンドリアを内包しています。構造はヒト細胞とほとんど同じです。

我々動物の細胞は酵母菌などの進化版で細胞ひとつひとつは大エンジン、小エンジンのダブルエンジン・ハイブリッド型になっていて二通りのエネルギーを使えるようになっています。

一つ目のエンジンは、乳酸菌などの古細菌と同じように低温、無酸素で糖を酸化させエネルギーを生み出す小エンジン(瞬発力は高いが持続力は低い)。

二つ目のエンジンは、ミトコンドリアにより高温、有酸素で激しく糖を酸化させ上記のエンジンに比べ約18倍のエネルギーを生み出す大エンジン(瞬発力は低いが持続力が高い)。

イメージしてもらえば、前者は息を止めて走る短距離走。後者は息をしながら走る長距離走という感じです。

我々動物が飢餓に備えて脂肪を蓄え、いざというときそれを利用するということは大体わかったでしょうか。

本当に優れた機能ですよね。

が、しかし...。

ひとつ大きな欠陥が(>_<)

長い長い歴史の中、数多くの飢餓経験をしてきた我々動物ですが、これまで一度も飽食の経験をしたことがなかったのです。

これは野生の動物にはあまり関係ありません。人間やペットに限った特定の問題です。

飽食の経験が無いから、無尽蔵なくらいどんどん脂肪を蓄えてしまいます。本能的に飢餓に備えてしまうのです。

肥満、成人病...。

あなたはどうですか?

現代人と原始人の基礎代謝はほとんど変わっていません。

なので、余分に食べた食物は食べた分だけ脂肪となります。

おまけに便利な社会で暮らしていると移動も車や電車、労働はオフィスワーク、家に帰っても冷暖房の効いた快適空間となればエネルギーの消費量も原始人と比べれば極端に少ないですよね。

病気になって当然です(;_;)

2016年日本の大隅良典氏がノーベル生理学・医学賞を受賞されました。

受賞した研究のテーマは
「オートファジーの仕組みの解明」

オートファジーを日本語で簡単に言うと
「自食作用」

細胞内のたんぱく質リサイクルシステムの解明です。

写真はオートファジーにより、不要となったミトコンドリアをオートファゴソームという膜に捕らえ吞食しているところです。この後リソソームという小器官が消化酵素により消化、分解してしまいます。

このように不要となったミトコンドリアなどの細胞内小器官や悪性ウィルスまで、すべての要らなくなったたんぱく質はアミノ酸へと消化、分解され、新たなたんぱく質に再合成、再利用されるのです。同時に老廃物は細胞外へ排出されリンパに回収されます。

人間の身体は水分が約60%、たんぱく質が約20%、残りは脂肪その他です。

たんぱく質は一日当たり70g排泄されます。単純に考えれば、現在の体格を維持するなら70gのたんぱく質を摂取すればいいということです。

でもお肉を70gという計算にはなりませんよ。お肉を含め人間の食べているものはほとんどが水分なので💡

また、脂肪に比べたんぱく質は重いので減量するには効果が高いところです。

オートファジーのシステムが発動するのは飢餓状態になったときです。時間的には食後16時間~20時間以上とされています。

ここが重要です💂
オートファジーは飢餓状態にならないと発動しないのです。

食後16~20時間以上経たないとオートファジーは発動しないので、発動しない人の細胞内たんぱく質のゴミは溜まり放題になってしまいます。

溜まり放題!
溜まり放題ですよ😲

近年、ALS(筋萎縮性側索硬化症)やアルツハイマーなどの病気の原因は細胞内たんぱく質のゴミの飽和だという風に考えられています。

一日三食🍚🍚🍚

現在では日本の常識のようになっています。しかし、わずか百数十年前までの日本は朝ごはんは食べず畑仕事などの労働後、昼食を第一食目とする一日二食だったことをご存知でしょうか。お相撲さんは今でもそうですよね。

夕食を午後6時に食べたとすると、次の日の昼食の12時まで18時間。昔の日本人は自然とオートファジーしていたのですね。

最近巷ではプチ断食やファスティングが流行っていますが、これらは擬似的というか、実際に飢餓状態を作り出し、余分な脂肪を燃焼させ、細胞内のゴミをリサイクルおよび除去する人間の生理に基づいた自浄作用です。

先ずは無理して完全断食するのではなく、一食減らして食事と食事の間隔を16時間~20時間以上空けることから試してみてはどうでしょう。

これまでの内容を要約&補足説明すると

・細胞は糖を燃焼(酸化)させてエネルギーを生み出している。

・飢餓状態になると
①脂肪
②肝臓や筋肉などの臓器に貯蔵している糖
の順番で燃焼させてエネルギーを生み出す。

・人類を含め動物には飢餓への対応能力はあるが、過食、飽食や栄養過多には経験が無いため対応する機能がない。

・過食、飽食、栄養過多は余分な脂肪となり、それを本能的に限りなく溜め込んでしまう。

・糖や脂肪は燃焼させると熱とエネルギーと二酸化炭素と水に変わる。

・細胞は不要なたんぱく質を分解し再合成、再利用している。(オートファジー)

・オートファジーは食後16時間~20時間以上経たないと発動しない。

・オートファジーが発動しないと細胞内のたんぱく質のゴミは溜まり放題になる。

結論はとにかく現在の食生活、生活様式、すべての常識を一度見直す必要性が高いということです。

自然の摂理、
生命の起源、
身体の仕組み、
細胞の仕組み、
昔両親、祖父母が言ってたこと、
色々考え、思いだし、
出来るだけシンプルな思考で免疫力の向上、体質改善をやってみようと思いませんか。

腸が食物を消化するには相当なエネルギーが必要です。先ずは腸休め、そして、オートファジーで60兆個の細胞まるごとリフレッシュ。

劇的な免疫力向上、体質改善には3日間のファスティングが理想的です。同時に細胞内の悪性ウィルスもやっつけよう(^-^)v

イボやシミ、シワ、吹き出物などでお悩みの人は多いと思います。

オートファジーを使えば不要なたんぱく質をリサイクルしてくれます。上記のような特に生命活動に不要な箇所、状態、症状から順番にリサイクルしてくれますよ😃

ただし、せっかく治っても、不摂生して元の身体に戻れば同じように戻る可能性は大です(笑)

是非お試しあれ❗

世界中全ての人々が「健康的で有意義な人生」を達成出来るよう乳酸菌の研究開発と独自の健康法を追究しています。サポートは研究開発費として活用させていただきます。