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文化の守人

今ある文化に対して思うのは、先人たちがその一連の行為を"文化"に大成させるまで大事に大事に築き上げたというその事実と、それが長きにわたって人々に大切にされてきたという事実だけですごい、ということだ。

"文化"なんて言うと抽象的な表現になってしまうが、いま自分の身の回りにあるモノやデザインなどは、元々は全てが誰かのアイデアが起源で、その人たちの気持ちが押し上げられて生まれたモノだと考えると、全てが尊い。モノひとつに、どれだけの感情が渦巻いているのか。そこに織り込まれてる想いや葛藤のストーリーにとても興味がある。それ、全部見せてほしいな。

形として残るもの・残らないものがあるけれど、何かを生み出して世に放つというのは、とてもエネルギーや勇気のいることだ。それでも、ただ一点を見据えてひた走る人々の姿は美しい。

走者とてひとりの人間で、プライベートな悩みや行き詰まりなど、表面には浮かび上がってこない諸々の事情があったと思う。そういうものも抱えつつ走り続けて、最終的にモノとして昇華させた人々の目には、どのような景色が映るのだろうか。

文化の興隆には、サポーターの存在が不可欠である。走者そのものを支える周囲の人々という意味もあれば、文化そのものを面白がり、興味を持ち新たなサポーターを呼ぶ存在、彼らも文化の構築には欠かせない存在なのである。

今ある文化を今後も守るために我々ができるのは、その無くしたくない大切な文化そのものを心の底から楽しみ、人に勧め、新たなサポーターを増やしていくことなのではないか。

我々ひとりひとりも、立派な文化の守人なのである。

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