「間違い」の「間」の漢字の成り立ちからも赦しは理解できる

今、立て続けに「間違い」についての記事を投稿しています。

と言ってもずいぶん前にメモしていたものが出てきたものですが日の目を浴びたがっているよう思えたので記事にしています。


現在、私たちが使っている「間」という漢字はどうやら俗字だそうです。

俗字とは、異体字の一種で正字(正式の字体)に対し、正式ではないが世間一般で広く行われている字体を意味するそうです。

ではどこが正式ではないのかというと、門の中の「日」の文字は本来は「月」なのだそうです。

現在は「間」が新字で「閒」は旧字の扱いになっています。

この「閒」(門構えに月)の漢字の成り立ちを調べてみると、

”門を閉じても月の明かりがもれる 「すきま」”を表しているようです。

そして、さらに調べてみて分かったことは「閒」の中の月は、肉月(にくづき)であることから体を表し、”門の間に肉体を供える”ことを表しているとのことです。

ここで「間」という漢字をコースの中でイエスが伝えている赦しと関連させながら独自の解釈でいつものごとく読み解いてみたいと思います。


まず、「門」という漢字のメタファーとしてここではイエスや聖霊(神を代弁する声)を当てはめてみたいと思います。

なぜなら、神と神の子の一体性を分断するアイデアを思い付いたエゴによって、私たちは自分たちが神から分離して孤独感や無価値感の中で恐れや痛みを経験しているその真の理由は、この「門」を象徴するイエスや聖霊といった私たちを真の自己であるキリストへと導くインスピレーション直感的知性霊感)を頼りにしなければ、神との一体性を思い出しわたしは神の子であるという自覚が取り戻されることはないからです。

そして、この「門」との間に自我(エゴ)が捏造した物理的な肉体という偶像を捧げることでこの「門」を閉じる(隠す)ことに成功します。

「門」とは先に述べたように神と神の子の一体性が分断されたかに見えたその瞬間に、神によって成された神と神の子の関係を取り持つ絆であり救済措置としての役割であるイエスや聖霊のことです。

イエスは言われました。

「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、誰も父のもとに行くことができない。」ヨハ14:6

私たちは、日頃からこの体こそが自分であり、それ以外に自分は存在しないという信念を世界に投影することで苦しみ続けています。

そこには信頼できるイエスや聖霊はもはや存在せず、犠牲と裏切りの世界だけを作り出す自我を私たちは盲目のまま闇雲に崇拝し続けています。

ですから、この「門」の間に今でも捧げている自己概念という自我の分離した自己と、その象徴である肉体を信奉していることの大きな「間違い」をありのままに観て赦すなら今でも変わらず救い導くことを使命としているイエス聖霊の手をとることが可能になります。

私たちがいくら分離の階梯を降りて神から離れているように見えたとしても「間」という漢字が

”門を閉じても月の明かりがもれる 「すきま」”

を表しているように、今ではイエス聖霊の導きが私たちには月の明かりがもれるくらいの僅かな光にしか見えなくとも、もう一度私たちが選び直す意思を持つなら、それは変わらず私たちを導く確かな力になってくれるのです。

私たちの信頼がたとえ今は僅かでも、イエス聖霊の信頼は確実なのでそれだけを頼りに、肉体や自己概念にまつわるストーリーを進んで手放すことで赦しが自然に成されていくのです。

私たちは「閒」が表すような物理的で知覚できるような肉体を持つことは決してできません。

そして「門」が表すように知覚の必要のない透明で無限の存在であるスピリットとして軽やかにこの門を通っていきます。

「門」の空白を占め満たす部分はまさに肉体という罪の象徴を手放すことによって神の子の純白さや無垢さの顕れとして観ることが可能なのです。

あなたは、この「門」に自分の正しさを主張するための手段として肉体や自己概念を捧げることで実在しない自我に対して偶像崇拝をし続けることもできます。

しかし、この「門」に自分の間違いを喜んで捧げるのなら、イエス聖霊はその捧げ物を取り消すことが可能になります。

神を否定し続ける手段として、「門」を象徴とするイエス聖霊の導きに肉の防壁を自ら打ち建てるのか、または神を受け入れる手段として、「門」を象徴とするイエス聖霊に取り消しを依頼するのかを私たちは選択できるのです。

これからもわがままに傲慢さを貫くのか、

これからはありのままに謙虚さを受け入れるのか、

このどちらかしかないのです。

この「間」という漢字の成り立ちによる解釈が少しでも赦しの重要性とその理解の助けになれば幸いです。


〜あなたの最奥の自己から愛を込めて〜 
リンプ


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