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地球3周分の500g

うれしいプレゼントをいただいた。

500gのはちみつのビン


隣の家の工事をしている業者さんからだ。

「作業をするのにお宅の駐車スペースを貸してくれないか」と言われ快諾したら、後日お礼にと持ってきてくださった。

朝8時すぎ、車が到着。キッチンの窓から「このビンを」「あなたに」というジェスチャーとともに満面の笑みがのぞいた。こちらも思わず満面の笑みで玄関のドアを開けた。

通常、こういう場合はビジネスライクに話を通して終わりということが多い。
それもさっぱりしていていいなと思っている。

でも、ちょっとしたお礼をするなどという気遣いが「常識」「マナー」とは考えられていない土地で、こうして気持ちを届けてくれる人に出会うと本当にうれしい。


さて、ドイツは養蜂業に力を入れている。
メーカーだけでなく、個人や団体で参入するケースも多い。

ドイツ養蜂家協会(D.I.B., Deutschen Imkerbundes e.V.)という団体がそれぞれの活動を支え、厳しい審査基準を設けて品質の安定をはかっていると言われている。

いただいたはちみつのラベルがその基準をクリアした証になる。
もともと年間あたりの消費量が一人当たり1kgを超えるというほどはちみつ好きな(というか生活に溶け込んでいる)ドイツ。この協会への加盟数もここ20年ほど右肩上がりで増えているそうだ。

このドイツ養蜂家協会のサイトによれば、500gのはちみつを集めるのに、働きバチは延べ12万kmを飛ぶらしい。
地球3周分の働き、大事にいただこう。

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