見出し画像

MDでのR-ACEについて

 こんにちは! 愛知県でOCG・MDをしているくまだいです。
 MDに強力テーマ「R-ACE」がついに全員実装されますね!
 自分もOCGで「R‐ACE」を使用していたのですが、そこで使用していたギミックがMDの「R-ACE」でより活躍するのではないかと思い、紹介させていただきます。


「R-ACE」とは

 OCGにおいては2022年のデッキビルドパックで登場しました。最初はそこまで強力なテーマではなかったのですが、2023年に入ると1年を通して強化され続けました。カードパワーがイカれていた2022年と比べて控えめな年ですが、最終形態のR−ACEは2023年に活躍したデッキの中で最強なのではないかといえるほどの強力テーマになりました。
 2024年4月現在でもEMERGENCY!・罪宝刈りの悪魔か制限カード、R−ACEエアホイスターが準制限カードに指定されていますが、Tier1の1角に存在するほどのテーマです。

 R−ACEカードの効果の説明はこちらのブログを読まれることをオススメします!初心者の方でもカードの効果や強さが分かり、挿し絵もコミカルで読みやすいです。

「R-ACE タービュランス」の強さ

 「R-ACE」の一番の強みはタービュランスの効果が通るだけで4枚ものカードをセットできることです。
 タービュランスは自身の効果だけでなく、テーマ内カードであるEMERGENCY!やRESCUE!でも簡単に特殊召喚できます。またEMERGENCY!やRESCUE!は速攻魔法であり、相手の増殖するGにチェーンして発動することでドロー枚数を最小限に抑えながらタービュランス着地まで向かえます。
 タービュランスは出しやすいだけでなく効果も通りやすいです。タービュランスの4枚伏せる効果は名称ターン1回なのでその効果発動にチェーンして効果無効系の誘発を打ちたいです。しかしEMERGENCY!をチェーンされた場合タービュランスの効果が無効にされる前にタービュランスが場から離れてしまい、4枚セットの効果が処理されてしまいます。かといって効果発動される前に無効系をあてる場合は先ほど述べた通りタービュランスは簡単に場に出すことができるので再度特殊召喚されてしまいます。さらに強力なのがチェーンで場から離す方法と再度特殊召喚する方法はメインデッキのカードを引けなかったりすでに使用してしまった場合でもエクストラデッキにそれぞれ存在するので再現性もとても高いです。それらのカードこそ「S:Pリトルナイト」及び「賜炎の咎姫」です。

「S:Pリトルナイト」の未実装


 賜炎の咎姫はOCGとMD同時期実装という特別待遇によりMDに実装されていますが、リトルナイトは現在MDに実装されておりません。タービュランスの効果にチェーンして無効系を使われた際、EMERGENCY!をチェーンできなければタービュランスが通らなくなってしまうのでしょうか?そこで!タービュランスを無効系から守るエクストラデッキのギミックを紹介させていただきます。

「幻獣機アウローラドン」からのシンクロ展開


サイドデッキはシンクロ先の候補カード

 機械族モンスター3体分で幻獣機アウローラドンをリンク召喚し、そこからFAライトニングマスターや虹光の宣告者など発動無効系のシンクロモンスターを先にシンクロ召喚します。非機械族のモンスターも警衛バリケイドベルグをリンク召喚することで機械族2体分に変換できます。タービュランスを無効系から守りつつ最終盤面の強化にも貢献できます。R-ACEのメインギミックでは用意できない発動無効系の妨害を用意できるのも相性がいいです
 幻獣機オライオン及びジェットシンクロンをデッキに入れる必要があり、それらを素引きした場合アウローラドンの展開ができなくなってしまうのでリスクは大きいです。また、レベル的によく出すことになる虹光とライトニングマスターの組み合わせは超融合によりこちらのモンスターだけで沼地のドロゴンを融合召喚されてしまいます。相手視点でコスパ良くドロゴンを出されることはR-ACEギミックの対象をとる妨害が使いにくなるので避けたいです。MDでは超融合を採用したデッキが一定数存在するのでそこも向かい風です。

「スプライトエルフ」のリンク先に置く

 OCGにはなかった夢の組み合わせです。モンスター3体分をマスカレーナ+1体でエルフをリンク召喚して相手ターンにマスカレーナを蘇生し妨害に繋げる場合と、炎属性のリンク2+1体で咎姫をリンク召喚し炎のリンク2を蘇生→2体でエルフをリンク召喚する場合の2パターンがあります。前者はマスカレーナがリンクモンスターを素材に出来ないので、ハイドランドをリンクリボーに変換しハイドランドを除外してプリペンダーを特殊召喚する展開ですと使えません。しかしこの展開に必要なエクストラデッキのモンスターは他の用途でも使える汎用リンクが多くエクストラの枠を圧迫しないのもメリットです。
 しかしスプライトエルフは炎属性の雷族なので、先ほど述べた超融合でこちらのR-ACEモンスターとドロゴンを融合召喚されてしまう点は気になります。

相互リンク状態の「ファイアウォールドラゴン」を出しておく


 こちらが、自分がOCG時代に使用していたサイバース族のギミックを使った展開です。自分がこっじとしてCSに三回出場し、優勝1回とベスト4が2回でしたのでそこそこ強力だと思います。


 リトルナイトの存在からファイアウォールドラゴンは途中から不採用としましたが、幅広い状況でリンク値を伸ばせる展開であることやリトルナイトが存在しないMDではファイアウォールが代わりになるのではと思い紹介させていただきます。
 ファイアウォールドラゴンとプロテクトコードトーカーを相互リンクさせた状態でタービュランスを特殊召喚します。着地時に無効系を打たれた場合は3体で咎姫をリンク召喚しタービュランスを蘇生、チェーンで打たれた場合はファイアウォールの効果をチェーンしタービュランスをバウンスすることで効果を通します。その後ファイアウォールまたはタービュランスとプロテクトコードトーカーでアポロウーサをリンク召喚することで盤面もまとまります。

展開方法例

篝火1枚の場合
 篝火からポプルスサーチして特殊→ポプルス効果で原罪宝サーチ→リンクリボーをリンク召喚 ポプルス効果で自身を永続魔法に

 永続魔法のポプルスコストに原罪宝でハイドランド特殊→ハイドランド効果でエアホイスターサーチして通常召喚→エアホイスター効果でALERT!サーチしてALERT!でタービュランスサーチ(この際どちらかをエクストラモンスターゾーンの下に置いてください)


 エクストラ下のモンスターを残してリプロドクスをリンク召喚をリンク召喚→リプロドクス効果でリンク先をサイバース族に変更→変更したモンスターでリンクデコーダーをリンク召喚


 リプロドクスとリンクデコーダーでプロテクトコードートーカーをリンク召喚→リンクデコーダーを自身の効果で蘇生

無効系ではなくニビルをケアしたい場合はこの2体でアポロウーサをリンク召喚します。

 プロテクトとデコーダーでファイアウォールドラゴンをリンク召喚→プロテクト効果でリンクリボーとリプロドクスを除外し自身を蘇生 
 この状態でタービュランスを自身の効果で特殊召喚します。

 ハイドランド+プリペンダーまたはタービュランスの場合
 ハイドランドを召喚し手札にない方をサーチ→ハイドランドでリンクリボーをリンク召喚
 ハイドランドを除外しプリペンダーを特殊召喚 2体でリプロドクスをリンク召喚し、プリベンターの効果でハイドランドをリプロドクスのリンク先に特殊召喚します。 


その後は前述した展開の通りです。

 エクストラデッキを多く使用するギミックではありますが、自分の盤面だけで超融合でドロゴンを出されることはなく、タービュランスでセットしたEMERGENCY!とRESCUE!により2回R-ACEモンスターを特殊召喚できるのでドロゴン以外の超融合にも耐性はあります。アポロウーサは対象をとる効果ではなく、R-ACE罠が取りこぼしがちなフィールド外からのモンスター効果を無効にできるので相性もいいです。

 またこのギミックは後攻時も有力です。R-ACEの一番簡単な後攻ワンキルはアクセスコードトーカー+タービュランスの8300なのですが、そのアクセスコードトーカーを出すリンク値を3から4に増やしてくれます。アクセスを出すリンク数を増やすカードとしてよく使われるのが相手の墓地の炎または闇属性を特殊召喚できるヒータとダルク、墓地のディアベルスターやエフェクトヴェーラーなど魔法使い族を蘇生する神聖魔皇后セレーネがいます。これらは自分や相手の墓地に特定のモンスターがいない場合使用できませんが、サイバース展開ならば墓地に頼らずリンク4に行くことができます。

リトルナイトの不在は大きい

 ここまで記事を読んでくださった方には申し訳ないのですが、どのギミックもリトルナイトの完全な代わりにはなりえません。

要求値が低すぎる


 まず今回紹介した展開ではどれもタービュランス着地前にモンスター3体を要求していますがリトルナイトは2体で足ります。(エルフの場合はヒータで相手の炎属性を特殊召喚できた場合は2体で足りますが)エアホイスター1枚やディアベルスター1枚しかない場合はタービュランス前にモンスター3体を用意できず、タービュランスへの無効系をケアするのが難しくなってしまいます。

除去性能が凄すぎる

 
 リトルナイトはリンク2なのに融合・シンクロ・エクシーズ・リンクモンスターを素材にしてリンク召喚すると、自分か相手フィールド・墓地からカードを1枚除外できるという破格の除去効果を持っています。R-ACEではレベル1モンスターをリンクリボーに変換したり、霊使いと相手の墓地のモンスターでリンクしたりと簡単に条件を満たせます。また②の効果との相性も良く、対象をとる無効系にチェーンしてリトルナイト本体と他のモンスターを除外することで本命のカードを除外できるので妨害の打ち方が難しく手札の上級R-ACEの着地に貢献できます。

自分のモンスターを逃がせる


 ②の効果で自分のモンスターのみを除外することで三戦の才のコントロール奪取や号のサーチ、拮抗勝負などに強くなります。またR-ACEにはREINFORCE!という罠もありこのカードで戦闘及びモンスター効果に耐性を付けたうえで後続の魔法カードを用意し、返ってきたリトルナイト達と合わせて大量の後続から2ターン目を迎えるプランをとることもできました。リトルナイトがいなくても先攻盤面自体は出来ますが、捲り札への耐性という点では低くなってしまいます。

最後に


 最後まで読んでいただきありがとうございます!
 MDではOCGとカードプールや規制が異なるので、全く違うR−ACEが出てくるのではないかと今から楽しみです。
 拙い文章ですが、ご精読ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?