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先手を打つ

学級がうまくいくかいかないか、明暗を分ける大事なことがあります。

それが「先手を打つ」です。
人間は基本的に後付けの情報を嫌います。
先に言われていれば、ミスをした場合でも自分の責任だと納得できますが、後から言われた場合そうはいきませんよね。

ですから、学級を始める時に最初の週が大切です。「黄金の三日間」などど言われますが、3日にこだわる必要はありません。
最初に、コレだけは守ってほしいということを伝えましょう。数は多くて3つ。語呂をよくしておくと子どもたちも覚えやすいですね。
私は「暴言と暴力を許さない」「自分も友達もわざと傷付けてはいけない」「間違ったり失敗した時は話し合う」の3つを必ずクラスの約束としています。

伝える時は、自分を大切に、友達を大切にという感じで伝えています。これで、この先クラスでどんなことが起きても「自分を大切にできているかな?」と問うたりすることができます。
最初の約束は、少し幅を持たせて伝えておくことで、子どもたちがその具体について考える余地を残しています。

また、教師自身の弱点についても先にさらけ出しておく。ここも先手を打っておくことをお勧めします。
例えば、私自身整理整頓が苦手なのですが、そのことを先に子どもたちに伝えます。
すると、「仕方ないなぁ」と言いながら、整頓を手伝ってくれることもあります。そうすれば褒める場面が一つ作り出せます。「人が苦手なことを手伝ってくれるって優しいよなぁ。」と言えば、いろんな場面でそうした姿が見られるようになっていきます。

他にも、教師が弱点を見せておくことで、一緒に頑張るモチベーションを生み出すこともできます。
「みんな最近棚が荒れているから、一緒に整理しようよ」と言うのと、「みんな棚が汚いから整理しなさい」と言うのでは、前者の方がやらされている感が出ません。こんな風に自分の弱点を学級作りの手立てとして組み込んでいくこともできます。

次回は、保護者への先手の打ち方、懐の入り方についてお話しします。

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