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動画補足記事:「CAMP BEANで過ごす里山の夜」にまつわるあれこれ

いよいよ秋冬シーズンということで、そわそわと準備に取りかかっている昨今ですが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。薪ストーブと一緒に使う想定の新幕を試した前回に引き続き、今回は薪ストーブの方を試すべく、また平日にソロで出かけてみました。(前回の記事はこちら↓)

自然派キャンプ場「CAMP BEAN」

今回お邪魔したのは静岡県伊豆市大平、修善寺温泉のほど近くに位置するCAMP BEANというキャンプ場で、こちらは里山の奥深くに分け入った場所を、ほぼありのままにキャンプ場として提供するというその筋の人にはたまらない方向性のサイトです。

ある意味、「振り切った」感じのキャンプ場なので、高規格派の方や、同行者の都合など、利便性や快適性が重視される場合には結構厳しい部分もありますが、自然の野山の中でBushcraftを楽しみたい、とか、わたしのように、「極力、人工物が目に入らないところで過ごしたい」というタイプのキャンパーには超おすすめの場所です。(※下の写真は設営した場所からの眺めですが、このシダの茂み自体は共有林で立ち入りは禁止とのことです。ご注意ください)

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ここは、場所的には「修善寺温泉の裏山」といった感じで、実はそれほど市街地から離れているわけでもないのですが、とはいえまさに「山の真ん中」的な場所なので道は非常に狭く、車幅の大きい車だとかなりギリギリ感はあります。ナビも最後までは案内してくれないので、お出かけの際は公式サイトの道案内「事前に」確認されることをお勧めします。わたしはざっと流し読みしただけでそのままのこのこと出かけてしまったんですが、ナビの限界の先の分岐点で途方に暮れてしまいました。(たまたまかもしれませんが、その場所ではauの電波も入らず。ちなみにサイトの中ではauはOKでした)

なお、この日は完ソロで、わたしは利用しなかったのですが、キャンプ場に入ってすぐのところには丸太を組んで壁にしてタープを天井にした手作りの交流スポット的な設備が用意されています。中には椅子やテーブル、焚き火の火床などがあって、仲間内でキャンプ、といったような場合にはなかなか楽しそうな場所でした。ソロキャンパー同士も交流したりするのかもしれません。5割以上のケースが完ソロな自分はそういう経験がないのでよくわかりませんが、きっと楽しいんじゃないかと思います。

Tschumのシェルターテント「1P Kama」

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この日使ったTschumの1P Kama、持ち出すのはこれで3回目ですが、相変わらず、使っていて楽しいというか、「キャンプに来ているなぁ」という実感を強く感じさせてくれるシェルターです。これまでは完全にシェルターとして、中にはコットを置いて使っていたんですが、今回、ふと思いついてグランドシートを敷いてみました。

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Snow Peakのソロテント「ヘキサイーズ 1」のグランドシートですが、目論見通り、パーフェクトフィットでした。ペグに引っ掛けるゴムループはヘキサイーズでは輪を二重にして使うところを、長さを確保するためにそのまま二重にせずに使う必要がありますが、五角形の頂点すべてがしつらえたかのようにしっくりきています。今後はレギュラーコンビとして使っていきたいと思います。

薪ストーブ Winnerwell Fastfold Titanium Camping Stove

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今回のキャンプでは薪ストーブで確認したいことがありました。Tschumのもう一つのテントSoswaと併用するために、煙突とコットン生地の接触をどうするか、というポイントです。

Winnerwell社のFastfold Titanium Camping Stoveは軽量で小さく収納できるというのがメリットなのですが、その分、機構もシンプルで、煙突の熱対策として付属しているのは薄っぺらいアルミのパイプだけです。昨シーズン、薪ストーブとの併用を前提にしたOneTigris社テントと合わせた時は問題はなかったのですが、これはテントに煙突用の穴が空いていて、そこに煙突用のカバーを合わせることができるものでした。

しかし、Tschumのテントは煙突用の穴などがあるわけではなく、コットンのテント生地と煙突が直に接する形になるので、それが本当に大丈夫なのか、事前に確認したかったのです。

というわけでいきなりテントと組み合わせて「ダメでした」では困るので、薪ストーブを可燃物から離したところで単体で使い、幕と接するポイントに布を巻いてみたわけですが、とりあえず今回の実験は「有意義な失敗」でした。

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上の写真くらいガンガンに燃やしている時に簡易煙突カバー部分の温度が150℃を超えるくらいになることは事前に把握済みだったので、それに直接コットンを当てるのではなく、カーボンフェルトを巻いて、一旦、断熱しようと思ったのですが、それが完全に裏目で、断熱の結果、カバー部分に熱が溜まり、おそらく300℃くらいまで上がっていたようです。実験用にフェルトの上から軽く巻きつけていた100円のコットンバンダナは徐々に黒く炭化し始め、これはまずいと取り外したところ、過熱状態になっていた内側に一気に酸素が供給されて軽く着火してしまいました。そういうことを想定した事前の実験態勢だったのでさくっと消火して事なきを得ましたが、このストーブをコットンテントと併用するには何か別の方策が必要、というのが結論です。(もしくはストーブを変える)

布が面で接するのではなく、布を煙突が貫通する形で線上に接するのであれば問題なさそうではあるのですが、やはりもう少し確実な形にしないと、実用はできないので煙突のカバーをもう少し何とかするとか、もう一工夫、必要そうです。しかしこのストーブはチタンの薄板を巻いて煙突にする形式なので、煙突にしっかりしたカバーを固定する方法がないんですよね。何か工作するか、幕側で固定するか、しかしその場合、幕への熱の伝導を考慮する必要もある、ということで、まだまだ検討が必要です。

「CANON EOS R5」の投入

わたしのYouTube動画は基本的にSigma fpとEOS Rで撮影しているのですが(時々、サブカメラとしてEOS M200)、発売前から予約していたEOS R5がついに手元に届きました。発売日から2ヶ月ちょっとかかったわけですが、まぁTschumのテントを7ヶ月待たされた身からすればこんなものは我慢のうちにも入りません。

最近、動画のメインはSigma fpで、それはそれで大変満足していたのですが、わたしは元々フィルム時代からのキヤノンユーザーなので、EOS Rの動画性能の限界や機能制限には忸怩たるものがあったわけです。

特に4K動画がドット・バイ・ドット読み出しで1.74倍クロップでしか撮れないというのは広角好きには非常に辛いところで、15mmの広角で撮っても約26mm換算ということで、普通に24mm f/1.4で撮れてしまうSigma fpに比べると非常に残念な状況でした(しかも開放でf/2.8)。

しかし、今回のR5は一気に飛躍を遂げていて、単にクロッピングの制約が無くなっただけでなく、4K HQモードでは8K読み出しからのオーバーサンプリングでの撮影が可能になりしかも個人的に使うかどうかはともかくとして、8K RAWの撮影、4K 120fpsの撮影などまで対応しています。

まぁその分、オーバーヒートの問題であったり、まだまだ高価なCFexpressカードが必要なのにその上さらに動画サイズも激増している、といろいろまた頭の痛い話があるわけですが、とりあえずできないことが減り、できることが増え、と順当に進化した久しぶりの新モデルで、よし、それじゃこれで何をしてやろうか、といろいろ思案を巡らせています。

しかしまずは基礎力の見極めというところで、しばらくは4K HQでの撮影をベースにして、追々、8K撮影やハイフレームレート撮影、あるいはSigma fpと同じレンズ(24mm Art)でガチンコとか、いろいろ試していきたいと思います。

ちなみに今回の動画はまだ設定も固まっていないままとりあえず手元に届いた翌日に持ち出した、みたいなアレなので、画質の参考などには向かないのですが、それでもポテンシャル的なものは感じられるかと思います。今後、徐々に追い込んでいくので、R5に興味のある方は今後、気長に見ていっていただければと思います。

今後の予定

というわけで、今後ですが、

・Tschum Soswaと薪ストーブの運用
・もしくは代替の暖房手段の模索
・EOS R5の動画性能の追求
・あるいはゆったりギア構成でまったり

という辺りで進んでいこうと思います。あと数ヶ月で冬本番かと思うと、色々と高まりますね。そろそろ新しいキャンプレシピなどにも挑戦してみたいと思っています。

それではまた次回のキャンプで。皆様も引き続き、健康と安全に配慮しつつ、楽しいキャンプライフを過ごされますよう。

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