海外出版ニュース 6.21.2020 ちょっと気になるこれから出る本

この本、日本でこそ必要じゃないの?と思ってしまったEQUAL PARTNERS。著者ケイト・マンジーノはジェンダー平等専門家でプロのファシリテーター(どちらも日本にはなさそうな専門職)が、インタビュー、ケーススタディー、データを駆使して不平等な家事負担を分析し、どうやって家庭において意味のある具体的な変革をもたらすことができるのかをアドバイスする、という本。米版元はセント・マーティンス、翻訳権はトライデント。

カズオ・イシグロの新著KLARA AND THE SUNは、お店でそこに入ってくる客や店の前を通る人々をつぶさに観察し、自分が買われる日を夢見るAI友だちの視点から語るというストーリーで、刊行日は来年の3月2日。

アメリカにおける図書館の未来を模索するという、LIGHT: The American Public Libraryも面白そう。著者は元司書で、カリフォルニア大学のMFA卒アマンダ・オリバーという人。特に今、コロナ禍と、BLM運動などの激動の時代にあって、図書館がこれまでどういう機能を果たしてきたのか、どう社会貢献をしてきたのか、様々な識者の意見も聞きながら書いたという本。版元はシカゴ・レビュー出版、エージェンシーはトライアングル・ハウス。

わはは、飲兵衛としてはもちろん知りたい作家の呑んだくれエピソードを集めて、ついでに好きなお酒のレシピも公開という、HOW TO DRINK LIKE A WRITERという本、英語圏以外でも版権が売れているようで。

そして、おおっ!ジェフ・ベゾスが自ら本を書くとな。INVENT AND WANDERというタイトルでこの20年あまりのスピーチやインタビュー、そして毎年書いている株主への手紙に基づいて構成、序文をウォルター・アイザックソンが担当。ハーバード・ビジネス・レビュー出版が版元。翻訳権はパブリック・アフェアーかな?観光は今年11月予定。


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