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名刺がわりの小説10冊がアメリカすぎたw

デジハリの橋本さんがThe Great American Read: The Book of Books: Explore America's 100 Best-Loved Novels(アメリカで愛されている小説100冊)っていうのを紹介してた。つまりこれは米公共放送のPBSの番組タイアップ本なんだけど。

1 To Kill a Mockingbird
2 Outlander (Series)
3 Harry Potter (Series)
4 Pride and Prejudice
5 Lord of the Rings
6 Gone with the Wind
7 Charlotte's Web
8 Little Women
9 Chronicles of Narnia
10 Jane Eyre

11 Anne of Green Gables
12 Grapes of Wrath
13 A Tree Grows in Brooklyn
14 Book Thief
15 Great Gatsby
16 The Help
17 The Adventures of Tom Sawyer
18 1984
19 And Then There Were None
20 Atlas Shrugged
21 Wuthering Heights
22 Lonesome Dove
23 Pillars of the Earth
24 Stand
25 Rebecca
26 A Prayer for Owen Meany
27 Color Purple
28 Alice in Wonderland
29 Great Expectations
30 Catcher in the Rye

31 Where the Red Fern Grows
32 Outsiders
33 The Da Vinci Code
34 The Handmaid's Tale
35 Dune
36 The Little Prince
37 Call of the Wild
38 The Clan of the Cave Bear
39 The Hitchhiker's Guide to The Galaxy
40 The Hunger Games

41 The Count of Monte Cristo
43 The Joy Luck Club
43 Frankenstein
44 The Giver
45 Memoirs of a Geisha
46 Moby Dick
47 Catch 22
48 Game of Thrones (series)
49 Foundation (series)
50 War and Peace

51 Their Eyes Were Watching God
52 Jurassic Park
53 The Godfather
54 One Hundred Years of Solitude
55 The Picture of Dorian Gray
56 The Notebook
57 The Shack
58 A Confederacy of Dunces
59 The Hunt for Red October
60 Beloved

61 The Martian
62 The Wheel of Time (series)
63 Siddhartha
64 Crime and Punishment
65 The Sun Also Rises
66 The Curious Incident of the Dog in the Nighttime
67 A Separate Peace
68 Don Quixote
69 The Lovely Bones
70 The Alchemist

71 Hatchet (series)
72 Invisible Man
73 The Twilight Saga (series)
74 Tales of the City (series)
75 Gulliver's Travels
76 Ready Player One
77 Left Behind (series)
78 Gone Girl
79 Watchers
80 The Pilgrim's Progress

81 Alex Cross Mysteries (series)
82 Things Fall Apart
83 Heart of Darkness
84 Gilead
85 Flowers in the Attic
86 Fifty Shades of Grey
87 The Sirens of Titan
88 This Present Darkness
89 Americanah
90 Another Country

91 Bless Me, Ultima
92 Looking for Alaska
93 The Brief Wondrous Life of Oscar Wao
94 Swan Song
95 Mind Invaders
96 White Teeth
97 Ghost
98 The Coldest Winter Ever
99 The Intuitionist
100 Doña Bárbára

ざっとこんな感じ。

そういえば、#名刺代わりの小説10冊 ってのが回ってた時に書き出したリストの8冊までもが英語で読んだやつで、こんなん、シェアしてもわかってもらえないじゃんってやめたんだけど、そのうち6冊ここに入っててヤバイw しかも残りの2冊はノンフィクションだった…orz 代わりにロシアの2冊を入れよう。そしたらこんな10冊になった。

『侍女の物語』アトウッド(34番)
実はマイナーなThe Robber BrideやCat’s Eyeなどわりと初期の作品も好きだけど、ここはやはり王道の1冊で。アトウッドはほとんど読んでいる。来週出るThe Testamentsも楽しみでしょうがない。ちょうどニューヨークにいるし、真夜中オープンの書店に駆け込むかな。

これは1990年の最初の映画版にずっと納得いってなかったけど、Huluのドラマ化で人気再燃したのが嬉しいような、現代アメリカがGilead化しているのならそれはそれでよろしくないような。とにかく、アトウッドは何を書かせても、どこかで言葉遊びをしている部分が好き。


『オーウェン・ミーニーに祈りを』アービング(26番)
アービングはけっこう日本でも人気があるけど(柴田先生やお友達のハルーキのおかげ?)、最近の著作はLGBTQの描写はともかく、女性を描く筆力が落ちているような気がするんだな。それでいくと、オーウェン・ミーニーは幼馴染の男の子2人の友情物語なんだけど、出てくる女の人がみんな好き。しれっと私生児産んで、いい人見つけて、ナイトクラブの歌うたいという裏のキャリア隠してた母親とか、口が悪くて人一倍おてんばなのに、初恋こじらせたまま有名なフォークシンガーになっちゃった従姉妹とか、頑固で厳しくてテレビに文句言い続けてリモコン握りしめたまま死んじゃうのに、実は家族に寛大だったお婆ちゃんとか。毎年クリスマスが近づくと読みたくなる。

『ジェーン・エア』C・ブロンテ(10番)
ヴィクトリア朝時代のイギリスの古典はけっこう読んでるけど、他のブロンテ姉妹でもなく、ジェーン・オースティンでもなく、ついでにいえばこれかハーディーの「ダーバヴィルのテス」だったけど、テスは不幸すぎるので、頭でっかちのちょっと頑固な女の生き様としては、ジェーン・エアの右に出る者はいなかろう。

『ダ・ヴィンチ・コード』
これはもちろん、文学的にはダメダメの文章で、読んでて辛いから再読はたぶんしないけど、リアルタイムで「ブロックバスター」と呼ばれる一大ベストセラーになったのを目の当たりにしてたから、売れる本というものの広がり方を見せてもらった1冊だと思っている。ここからハマってGnosticismの本も読みまくったことだしね。

『大いなる遺産』ディケンズ
ベストセラーは実はほとんどが「孤児の成長譚」カテゴリーに入る、と思っているから、そのルーツ的古典としての1冊。若い頃はエステラが気になるわけだが、もう最近はミス・ハヴィシャムの人生を考えちまう歳になっただよw

『風と共に去りぬ』ミッチェル
これもコテコテの古典ですみません、なんだけど、やっぱり心がへこたれそうな時はOHARA繋がりでスカーレットに元気もらうよね。


ノンフィクションの2冊をロシアものに代えるか。

『巨匠とマルガリータ』ブルガコフ
これは今も悪夢を見ると、この本が記憶のどこからか染み出してきている気がする。たぶん最初に読んだ時に私の脳がイノセントすぎた。自分のトラウマがたぶん全部詰まっている…という話を欧米の人とすると、わかるわかる、なんだけど、日本だとあまり読んでいる人がいなくて、語れない。

『オネーギン』
日本語訳だとわからないけど、ロシア語だと全編韻を踏んだ詩になってて、それをちゃんと英訳した人がいて、翻訳という作業の奥深さを思い知った1冊。主人公の男が最後に不幸のどん底、ってところもツボでw
気持ちがうまく伝えられなくて切羽詰まると乙女のような手紙を書いてしまうところも感情移入したさw

で、日本語の2冊。これがいちばん恥ずかしい。もっと普通の本を選べないのかw

『蝉時雨』藤沢周平
たぶん意外と思われそうだけど時代小説は嫌いじゃない。ただし「あ〜、この時代に生まれてなくてよかった」という視点で読んでいる。


『告白』町田康
湊かなえじゃなくて、こっちね。町田さんは犬猫エッセイで根っからの善人なのがバレバレなので、だからこそちゃんと悪いヤツがなぜ悪いのかを書いてくれてて、しかもこの河内弁が刺さる。読み始めるととまらないので、再読しないようにしている。


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